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ミミ&リリ 哲学の冒険 ちくま文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 筑摩書房/筑摩書房 |
発売年月日 | 2006/05/10 |
JAN | 9784480422286 |
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ミミ&リリ 哲学の冒険
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心と肉体は別のものだといくら力んで主張したところで、その主張自体、脳が言わせている言葉だ。栄養を補給しなければ、脳も筋肉と同じように機能が下がり、その状態が続けばやがて崩れてしまう。 キリストにしろ、イスラムにしろたいていは神の存在と、肉体より魂の優位を説いている。 人間が自...
心と肉体は別のものだといくら力んで主張したところで、その主張自体、脳が言わせている言葉だ。栄養を補給しなければ、脳も筋肉と同じように機能が下がり、その状態が続けばやがて崩れてしまう。 キリストにしろ、イスラムにしろたいていは神の存在と、肉体より魂の優位を説いている。 人間が自分自身のことに決定を下してよい権利、つまり自己決定権というものには、最低限の条件がある。判断能力を備えた大人であること。決定の対象は自分の生命、身体、財産に関すること。周りに害を与えないこと。 人生がたとえ暗い道のりであっても、強い懐中電灯で照らせば、その分明るく輝く。弱い懐中電灯だと暗くて前に進めない。要するに、対象が暗く見えるか明るく見えるかは、みるものとみられるものとの相関関係によって決まる。 人生が生きるに値するかどうかわからないけど、でもこの世の苦しみによく耐えて、自分の分まで生きてくれ。 変化を政党とよぶか、心代わりとよぶか、あるいは退廃とよぶかは人の好き好きだ。 嘆くほどのことはないさ、常に変わってゆくことが心の本質だと考えれば。 この世に何か真理があるとしたら、それは変化の中にあるはずだ。 人間の果たす義務なんて要するにただひとつだけ、己の心の満足を求めるということ、そして自分でもいい気持ちになるという、ただそれだけ。 多少の不幸は人生の妙薬ともいえる。人を思索にいざなってくれるから。幸福に恵まれた人間はかえって、人生について深く考えようとしないものだ。
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