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私説東京繁昌記 ちくま文庫
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私説東京繁昌記 ちくま文庫

小林信彦, 荒木経惟【著】

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 筑摩書房/筑摩書房
発売年月日 2002/04/12
JAN 9784480037220

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みんなの感想まとめ
  • 東京再開発
  • 社会批評
  • 人々の感情
  • 都市の変貌
  • ノスタルジーと希望
  • 1980年代の風景
  • 歴史と未来の交錯
  • 地域社会の愛情
  • 都市消費の批判
  • 人間ドラマの記録

東京の変貌とその背後にある人々の感情を描いた作品で、著者は生まれ育った東京への深い愛情と同時に、再開発や町殺しによる悲しみを率直に表現しています。1984年に書かれたこの記録は、当時の東京の風景や社会状況を鮮やかに映し出し、1992年の再刊時には、都市が消費されていく様子を鋭く批判しています。著者の視点は、東京の現在だけでなく、世界の都市の変貌とも重なる普遍的なテーマを持ち、読者に考えさせる力を与えます。著者の憤りと愛着は、ただのノスタルジーではなく、未来への希望をも含んだ強いメッセージとして響きます。東京という街が持つ複雑な感情と、そこに根付く人々の思いを感じ取ることができる一冊です。

※この内容はAIが作成したものであり、ブックオフ公式オンラインストアの見解や意図を示すものではありません。

2021/03/15

「私説東京繁昌記」 1980年代前半に文芸誌「海」に連載され、1992年にリフォーム・エディション版が発刊され、さらに少し写真など少し加えて2002年に出た文庫版がこの本。 作家の小林信彦氏が、アラーキーと一緒に東京を歩いて書いた本。 もちろん、写真はアラーキーだけどあくまで...

「私説東京繁昌記」 1980年代前半に文芸誌「海」に連載され、1992年にリフォーム・エディション版が発刊され、さらに少し写真など少し加えて2002年に出た文庫版がこの本。 作家の小林信彦氏が、アラーキーと一緒に東京を歩いて書いた本。 もちろん、写真はアラーキーだけどあくまで文章主体の本。 昨今流行の町歩き本ではなく、小林氏が東京の変貌ぶりをばっさばっさと斬りまくっている。 1964年の東京オリンピックで行われた開発と町名変更を「町殺し」と呼び、その町殺しを批判しようものなら、「保守主義者!」とどやしつけられかねない雰囲気が当時にあった。 オリンピックを前にした1964年夏は、東京でかつてない渇水が起き、8月6日からの給水時間は午前6-10時と午後5-10時のわずか9時間だった。 「東京砂漠」という言葉はこの時に生まれた。    ・・・殺伐とした人間関係を表現する比喩ではなく、本当に水がなかったということになる。 佃島は、現在でいう大阪市西淀川区にあった佃村と大和田村の漁師が、大坂の陣において家康に協力したことがきっかけで江戸にて漁猟免許を得て移住したという話は有名で、佃島の名前や佃煮もそれが始まり。 しかし、移住してきた漁師は凄まじい関西漁法だったため、江戸の漁師を追いつめ、紛争が絶えなかった。   ・・・この後半の話は知らなかった。 渋谷について <公園通り>なる名称は、パルコ・パート1が開店したときの<すれちがう人が美しい--渋谷公園通り>なるコピーから出たものであり、、、、全共闘以後の、頭がカラッポで、ファッション感覚だけは人なみという<ヤング>にふさわしい、いかにも田舎者が考えそうなあか抜けないコピーとCMが、そうした<錯覚>(渋谷の坂道がなにかの文化施設のような錯覚を与えるという意味)を創り出したが、実体がゼロでは、<文化戦略>はおぼつかない。   ・・・と手厳しく批判。もちろん、西武の文化戦略を行ったのは堤清二、すなわち作家の辻井 喬。そして、コピーは糸井重里氏。この本を書いた時には、まだ堤清二も生きていたし、糸井氏は時の人。なかなかの勇気というか、自信ありという書き方。 そして、最後に吉本隆明による解説がまた面白い。 そういうようにがんがんやっている小林信彦氏を、これまた遠慮無くバサバサ斬っているのである。

Posted by ブクログ

2018/12/23

1984年バブルのさなかに書かれた東京に生まれ育った人の東京記。下町に生まれ育ったものの、下町には屈折した感情が入り乱れ、それがそのまま東京の現在に繋がる。1992年に再刊され、終章「八年ののち」には「ニューヨークでもロンドンでもパリでも、変貌は付きものである。しかし、東京のよう...

1984年バブルのさなかに書かれた東京に生まれ育った人の東京記。下町に生まれ育ったものの、下町には屈折した感情が入り乱れ、それがそのまま東京の現在に繋がる。1992年に再刊され、終章「八年ののち」には「ニューヨークでもロンドンでもパリでも、変貌は付きものである。しかし、東京のように、何かに追い立てられるかのように<街そのもの>を消費してゆく都市は世界にもまれであろう」とまとめられている視点は、この国の現在の姿そのものであると思えた。

Posted by ブクログ

2014/07/18

元本は1984年、リフォーム版が1992年、リフォーム版を底本とした文庫版が2002年に出版されたものを2014年に読む。 小林信彦は、高度成長期に東京は建設ラッシュという”町殺し”が行われたと云う。その後のバブル期の地上げをはじめ何度”町殺し”がなされて今に至っていることか。 ...

元本は1984年、リフォーム版が1992年、リフォーム版を底本とした文庫版が2002年に出版されたものを2014年に読む。 小林信彦は、高度成長期に東京は建設ラッシュという”町殺し”が行われたと云う。その後のバブル期の地上げをはじめ何度”町殺し”がなされて今に至っていることか。 アラーキーによる当時の東京の風景から30年で、なんと遠いところまで我々は来てしまったのだろう。慄然とするしかない。

Posted by ブクログ

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