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「ヒューマニズム」について パリのジャン・ボーフレに宛てた書簡 ちくま学芸文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 筑摩書房/筑摩書房 |
発売年月日 | 1997/06/12 |
JAN | 9784480083524 |
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商品レビュー
3.7
5件のお客様レビュー
ジャン・ボーフレというフランスの哲学者から寄せられた質問に応じ、それに答え1947年に公開書簡の形で出版されたもの。ハイデッガーの「後期」の思想を示すものと見なされているようだ。 「ヒューマニズム」なるものの意義を問われ、ハイデッガーはその概念は彼の言う「形而上学」に則ったもの...
ジャン・ボーフレというフランスの哲学者から寄せられた質問に応じ、それに答え1947年に公開書簡の形で出版されたもの。ハイデッガーの「後期」の思想を示すものと見なされているようだ。 「ヒューマニズム」なるものの意義を問われ、ハイデッガーはその概念は彼の言う「形而上学」に則ったものに過ぎず、真の思索である「存在へと身を開き-そこへと出で立つあり方」という思考から目をそらしてしまうものとして、問い自体の虚しさを訴える。 一つの絶対的信念を貫いて他を排撃し続けるハイデッガーの姿は、ちょっと原理的信仰者じみた頑迷さにも見えた。が、先に読んで触れたように、ハイデッガーのもとを訪れた日本の若い哲学者九鬼周造を常識的な歓待をもって迎えたという事実から考えて、じっさいのハイデッガーはそんなに偏屈な男だったわけではないらしい。彼なりの熟考を重ねた末に到達した信念が、あまりにも強靱に・整然と彼の思考世界を支配したのだった。 私個人の好みとしては、「他者」へのまなざしをどこか欠いているように見えてしまうハイデッガー哲学は、私には最高の興味の対象とは言えないのだが、とにかく20世紀前半において最大級に重要な哲学であったことはやはり間違いないので、もう少しいろいろ読んでみて、その深さを測ってみたいと思っている。
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本書は、後期ハイデガー思想の入門書として紹介されることも多いですが、今回再読して思ったのは、この本では、後期思想の核の部分にはなかなかたどり着かないだろうなあということでした。 たしかに、Ereignisということはいわれているし、GeschickやらLichtungやらが後期思...
本書は、後期ハイデガー思想の入門書として紹介されることも多いですが、今回再読して思ったのは、この本では、後期思想の核の部分にはなかなかたどり着かないだろうなあということでした。 たしかに、Ereignisということはいわれているし、GeschickやらLichtungやらが後期思想の文脈で言われているんですが、それらはほのめかされている程度で、どうも中途半端な印象。後期思想を知っているひとはその再確認として読むでしょうけど、後期思想を知らないひとはなんのこっちゃわからず、呪文のように唱えるだけでおしまいでしょう。 ハイデガーの後期思想はなかなかおもしろいんですが、そのおもしろさは、この本では伝わりにくいかなあ。【2019年7月19日読了】
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原発のこと、科学技術のこと、70年代に唯一指摘してたのはハイデッガーだったとatプラスに誰か書いてた
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