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テス(下) ちくま文庫
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 筑摩書房/筑摩書房 |
| 発売年月日 | 2004/07/07 |
| JAN | 9784480039873 |
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テス(下)
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テス(下)
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商品レビュー
4.3
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聖書より 「もし、わたしたちが自分の罪を告白するなら、神は真実で正しい方ですから、罪を赦し、あらゆる不義からわたしたちを清めてくださいます。」(ヨハネの手紙一 1章9節) アレック・ダーバヴィルは、悪魔的なクズ野郎だが、 エンジェル・クレアも充分クズなのよね、現代感覚だと と...
聖書より 「もし、わたしたちが自分の罪を告白するなら、神は真実で正しい方ですから、罪を赦し、あらゆる不義からわたしたちを清めてくださいます。」(ヨハネの手紙一 1章9節) アレック・ダーバヴィルは、悪魔的なクズ野郎だが、 エンジェル・クレアも充分クズなのよね、現代感覚だと ところが出版されたヴィクトリア朝は女性に現代的な人権なんか基本ない訳で…だからこそテスは悲惨な人生を送る羽目になった訳です 実際、作中ではアレックはテスが誘惑したからだと言い、 エンジェル・クレアも被害者みたいな言動をしています 結局は、アレックもエンジェル・クレアもテスを本当に愛してはいなかったんでしょう テスの両親も相変わらず現代では毒親のろくでなし 作中の時代背景を考えれば分かりますが、読んでいて腹立たしい 特に母親は元凶の一人でありながら自分の罪を自覚せずテスばかり批判するのは本当に許せない そして出版された当時19世紀末の英国では女性は皆一歩間違えばテスのような目にあいかねませんでした。 明日は我が身になりかねなかった訳で、 当時今作が大変な批判を受けた理由の一つは、当時の社会の突かれると痛い一面を描いたからでしょう
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クレアはテスが純潔な女性ではないことに絶望する。二人は別居し、各々に厳しい人生行路を歩むことになる……。 「認めたくないものだな。自分自身の、若さゆえの過ちというものを」とシャアが言えばカッコいいが、この男にはまったく洒落になってない。エンジェル・クレアよ、心底若さゆえの過ちを...
クレアはテスが純潔な女性ではないことに絶望する。二人は別居し、各々に厳しい人生行路を歩むことになる……。 「認めたくないものだな。自分自身の、若さゆえの過ちというものを」とシャアが言えばカッコいいが、この男にはまったく洒落になってない。エンジェル・クレアよ、心底若さゆえの過ちを悔いてほしい。死ぬほど反省しろこのボンボンが!と言いたくなるのだが、しかし彼自身はそもそも悪い男ではない。やはり時代ゆえの苦悩というところだろう。倫理観の限界というか。 金持ちと結婚しながらも、農場で限界まで働かなければならないテスに涙しながら読み進める後半がつらい。その果てには、予想外の運命が待ち受けていて……。 今の時代には合わない部分がありつつも、今もって深い余韻を残す結末にはやはり考えさせられるものがある。悲しくもどこか美しい情景が印象深い作品だった。
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お話も翻訳文もじつに分かりやすい。挿絵も多く入っていてイメージが掴みやすいこともあり、面白く読むことができた。 聖書からの引用がかなり多いため、注釈はあるものの、ある程度聖書に慣れている方が理解は早いだろう。また、当時の英国人の読者には常識的な教養だったのだろが、ギリシャ神話や...
お話も翻訳文もじつに分かりやすい。挿絵も多く入っていてイメージが掴みやすいこともあり、面白く読むことができた。 聖書からの引用がかなり多いため、注釈はあるものの、ある程度聖書に慣れている方が理解は早いだろう。また、当時の英国人の読者には常識的な教養だったのだろが、ギリシャ神話や故事もちりばめられているため、いちいち調べているとなかなか読み進めない。 最初は一気に通読。聖書やネットを傍らに置いて再読するというのが良いだろう。 当時の英国の社会規範や社会通念そして聖公会的カテキズムなどにによって、主人公のテスは自由に生きることを奪われる。また本作自体も読者によって叩かれたようだ。 時代や世の中が異なれば、どちらも苦しまずに済んだのになぁ。規範や通念は変化する。その時その時代の正しさに依拠した批判や断罪とは何と愚かで馬鹿馬鹿しいものか。本書を読んで再度痛感した。
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