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横好き 徳間文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 徳間書店/徳間書店 |
発売年月日 | 2006/09/15 |
JAN | 9784198924812 |
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横好き
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性愛小説8編を収録しています。 「声色」は、以前交際していた女性のことを振り切ることのできない大滝という男が、坂井美枝子(さかい・みえこ)という女性と車でデートに出かけた後、彼女を自室に誘うも、やはり彼女とのセックスに燃え尽きることのできない自分自身の心に気づいてしまう話です。...
性愛小説8編を収録しています。 「声色」は、以前交際していた女性のことを振り切ることのできない大滝という男が、坂井美枝子(さかい・みえこ)という女性と車でデートに出かけた後、彼女を自室に誘うも、やはり彼女とのセックスに燃え尽きることのできない自分自身の心に気づいてしまう話です。 「リバウンド」は、宮原健夫(みやはら・たけお)が恋人の川久保祐実(かわくぼ・ゆみ)とセックスをするも、身体の相性が合わないことに気づいてしまう話です。 「不時着」は、上原君宏(うえはら・きみひろ)が、かつて交際していた水谷杏子(みずたに・きょうこ)に連絡し、久しぶりに2人で会うことになったものの、付き合っている人とでなければ肉体関係を結ぶことができないと彼女に告げられ、そのまま2人は別れることになります。 「口火」は、宮本信之(みやもと・のぶゆき)が恋人の川村由希子(かわむら・ゆきこ)をラブホテルに誘うも断られ、その後彼女の部屋に行くことになりますが、やはりセックスには至らないまま、2人きりの一夜を過ごす話です。 「色女」は、木村裕一(きむら・ゆういち)が愛人の石野浩子(いしの・ひろこ)にSMプレイをしてみたいと求め、彼女の身体を拘束してフェラチオをさせる中で、何が自分のそうした行為を突き動かしていたのか気づくことになります。 「色消し」は、河島章一(かわしま・しょういち)が恋人の城所智子(きどころ・さとこ)に、もっとセックスに積極的になってほしいと望みます。そんな彼の態度に、最初は抵抗していた智子でしたが、その後彼のためにこれまでの自分から変わることを決意します。 「情味」は、温泉旅館に不倫旅行に訪れた島野智紀(しまの・とものり)と水城裕子(みずしろ・ゆうこ)の物語です。部屋の家族風呂でセックスを望む島野でしたが、裕子はそんな彼との関係を変えたいと告げます。 「横好き」は、交際して2年間、肉体関係を結ぶことのなかった野村明宏(のむら・あきひろ)と芳賀栄美(はが・えいみ)のカップルの物語です。野村のことを頼りになる相談相手とみなしていた栄美は、一歩踏み出そうと2人でラブホテルに入りますが、やはりこれまでの関係を変えることができないまま終わります。 渡辺淳一の性愛小説が、いわば身体の相性ですべての問題を片付けてしまうのに対し、本作に登場する男女はどちらも2人の関係の機微を理屈で割り切ろうとして空回りしているように感じます。しかも、とくに「色消し」に顕著に見られるように、登場人物の心情の変化が唐突に感じられてしまいます。近年の著者は、性愛描写を含む恋愛小説を刊行し続けているのですが、いま一つぎこちなさが抜けていないように思います。実用本位の純官能小説の分野では、凡百の作家ではとうてい及ばないような文章力で読者を魅了し続けてきた著者だけに、個人的にはこのところの迷走ぶりは残念に思えてなりません。
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