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月ノ浦惣庄公事置書 文春文庫
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月ノ浦惣庄公事置書 文春文庫

岩井三四二【著】

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月ノ浦惣庄公事置書 文春文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 文藝春秋/文藝春秋
発売年月日 2006/04/06
JAN 9784167679828

月ノ浦惣庄公事置書

¥220

商品レビュー

4.4

6件のお客様レビュー

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2024/07/27

生き残るために必死であった頃の中世社会を覗き見る。村人全員が即戦闘員。組分コミュニティ、貧富差解消、耕作地、年貢、代官、領主、山門、賄賂、階級‥

Posted by ブクログ

2020/06/25

国宝指定された「菅浦文書」に基づく作品です。時代も場所も歴史小説としてはマイナー。 時代は1440年頃。「籤引き将軍」と呼ばれた6代将軍・足利義教が恐怖政治の挙句に赤松一族に倒された年。 場所は琵琶湖北端の半島部にある農村・月ノ浦(菅浦)と高浦(大浦)。 その2つの村の境界にある...

国宝指定された「菅浦文書」に基づく作品です。時代も場所も歴史小説としてはマイナー。 時代は1440年頃。「籤引き将軍」と呼ばれた6代将軍・足利義教が恐怖政治の挙句に赤松一族に倒された年。 場所は琵琶湖北端の半島部にある農村・月ノ浦(菅浦)と高浦(大浦)。 その2つの村の境界にある領地を巡っての村人同士の訴訟と合戦が描かれています。 徹底的に史実に基づいて描かれた史実物では無く、かといって物語的に「溌剌とした」とか「悲哀が有る」といった感情を強く揺さぶるような作品でもなく、やや中途半端な感じがします。 岩井さんには珍しく、主人公・源左衛門は悪人です。幼い頃に父に捨てられたことで故郷月ノ浦に強い恨みを抱き、代官として赴いた隣村・高浦で村民たちににたいして苛政を引くとともに、月ノ浦にに領地争いを仕掛けます。僅かに傍に上がった娘に対してのみ優しさを見せるものの、一方的に薄い感じで感情移入できず。かといってこれに対抗する月ノ浦の農民たちもみんな小粒です。唯一、月ノ浦の農民に振り回される、不愛想だが誠実な延暦寺の雑役僧・長円が如何にも岩井さんらしい造形です。そのあたりが物語としての弱さのような気がします。 一方、徹底的な史実物では無いにしても、元が中世の村の具体的な暮らしぶりや村の規則を村民自身の手で記した「菅浦文書」なので、室町中期の訴訟(公事)の様子や、都や農村の様子などが良く伝わって来ます。そういう意味で面白い作品でした。 2003年度松本清張賞受賞作。

Posted by ブクログ

2012/10/28

室町時代の話でした そんな昔から「公事」が発生して 支証(証拠の文書?)とかが問題になるんですね 源太という人物がこの作品成功の鍵です

Posted by ブクログ

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