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「正しい戦争」という思想
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 勁草書房/勁草書房 |
発売年月日 | 2006/04/05 |
JAN | 9784326450787 |
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「正しい戦争」というのは正義の概念とは相いれず、合法か非合法かのみが存在する。合法的な戦争というのも、ヨーロッパ的な考え方に依拠しており、それが今日に至る世界の歪みを生み出したともいえる。でも、【戦争】においてある程度のルールを設けることは、戦争法、国際法が生まれた17世紀ごろは...
「正しい戦争」というのは正義の概念とは相いれず、合法か非合法かのみが存在する。合法的な戦争というのも、ヨーロッパ的な考え方に依拠しており、それが今日に至る世界の歪みを生み出したともいえる。でも、【戦争】においてある程度のルールを設けることは、戦争法、国際法が生まれた17世紀ごろは必須だったのだろう。それを、また異教徒のところに持ち込んだりしてるから今こうなのかな。随所で引用されているシュミットの本を読もうと思いました。
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9.11の後、アフガニスタン、そしてそれに続くイラク侵攻を世界は認めた。テロとの関係が深いアフガンはともかく、その時点でイラクとテロとは直接の関係がなかったことは誰もが認めていた。それでも、米英を中心とする勢力はフセイン政権を打倒することに執着し続けた。それには、どうやら理由があ...
9.11の後、アフガニスタン、そしてそれに続くイラク侵攻を世界は認めた。テロとの関係が深いアフガンはともかく、その時点でイラクとテロとは直接の関係がなかったことは誰もが認めていた。それでも、米英を中心とする勢力はフセイン政権を打倒することに執着し続けた。それには、どうやら理由がある。石油の利権を含む政治家の思惑のことではない。ヨーロッパやアメリカには、キリスト教に由来する「正しい戦争」という思想があるということだ。 しかし、「ジハード」や「聖戦」という言葉が飛び交い、「正しい戦争」という思想とヨーロッパ由来の「正戦」が、混用され、本来の語義を離れて用いられることで無用な混乱も生じてきている。「正戦」と「正しい戦争」とは何がちがうのか、そして、「正しい戦争」という思想が、世界に果たしてきた役割とは何か。敗戦後、憲法九条の下で絶対的平和主義を標榜してきた日本人だが、このあたりで戦争というものについて一度整理しておいた方がいいかもしれない。 よく囁かれる「戦争とは最大の人権侵害である」という標語は、耳に心地よい言葉だが、現実に人権を侵されている他国民を知りながら、それに目を瞑っているのが果たして正しい態度か、という問いかけは切実である。ましてやそれが、民族浄化のための虐殺にまで進行していく可能性のある場合、他国の主権を侵しても人道的な介入がなされるべきではないのか。その場合の戦争は、人権侵害を止めるための戦争といえる。それでも「戦争は最大の人権侵害」なのか。 スーザン・ソンタグをはじめNATOによるコソボ空爆を支持した知識人たちの頭の中にあったのは、そうした考え方であったろう。戦争を全否定する絶対的平和主義はグローバル・スタンダードではない。当然、無条件に戦争を肯定する立場というのもごく少数にとどまる。「正しい戦争」だけは認めるという条件的肯定論というのが、大方のところだろう。 「正しい戦争」とは何かを明らかにしようとする、この本によれば「正しい戦争」には歴史的に見て「聖戦」「正戦」「合法戦争」という三つの類型がある。キリスト教、イスラム教を問わず十字軍のように神の名において行われる戦争が「聖戦」である。それに対して「正戦」とは、トマス・アクィナスに代表される中世スコラ学が法理論を戦わせて完成させたヨーロッパ流の「正しい戦争」思想である。そして「合法戦争」とは、二回にわたるハーグ平和会議で完成を見た戦争法規に則った戦争のことである。 ハーグ平和会議は、戦争のルールを定めたものであり、戦争の正、不正を判断したり、休戦をはかるものではなかった。戦争法規に則ってさえいれば、各国家は「各国家に対する絶対的かつ無制限の戦争の自由」を有する。これが、世界大戦の元凶だとして20世紀以降再び「正戦論」が浮上する。ヴァレンホーヴェンというオランダの国際法学者が、「独断的な戦争を行うことは『国際法上の犯罪』であり、そのような侵略行為を『諸国家の連合軍』または、『組織化された国際警察』によって撃破すべきだ」と主張したのである。 今回のイラク戦争を見ても強硬論を主張した米英二国にこの新しい「正戦論」が根強いことが見える。しかし、カール・シュミットは「人間性を口にする者は人を欺こうとする。」と言っている。つまり、「人権政策の追求は対立者を道徳的な敵と見なす『正戦』の概念に帰着する以上、戦争の全面拡大を引き起こし」、「敵に与える道徳的保護までも奪い去ってしまう」のだ。ことは、イラク戦争におけるイラク人民の被害や捕虜虐待の事実を見ても明らかである。 「正しい戦争」というのが本当にあるのかどうか、というのは、この本を読んだ読者が自分で答えを出すしかない。イラク戦争のその後を見る限り、シュミットの批判は正鵠を射ているようにも見える。が、そのシュミットの正戦論批判がナチス・ドイツのオーストリア併合と時を同じくして行われているのを考えるとき、全面的に評価するのも危ぶまれる。「正しい戦争」という思想の成り立ちから現代における問題まで、幅広い視野で問題を考えさせてくれる良い意味での教科書的な一冊である。
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聖戦とは何か、正義とは何かを様々な歴史的、宗教的な観点から捉えている。 国際関係思想の正義論に繋がる問題。 ブッシュの信奉する新保守主義ドクトリンは20世紀の軍事的な成功体験を世界新秩序のモデルとして受け取っており、規範的目的の議論なしでも軍事力さえ使えば勝利者は最初から決まって...
聖戦とは何か、正義とは何かを様々な歴史的、宗教的な観点から捉えている。 国際関係思想の正義論に繋がる問題。 ブッシュの信奉する新保守主義ドクトリンは20世紀の軍事的な成功体験を世界新秩序のモデルとして受け取っており、規範的目的の議論なしでも軍事力さえ使えば勝利者は最初から決まっている以上、世界を改善する戦争は崩壊するフセイン像だけで正当化できると考えている。
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