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シャドウ・ワーク 生活のあり方を問う 岩波現代文庫 社会138
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 岩波書店/岩波書店 |
発売年月日 | 2006/09/15 |
JAN | 9784006031381 |
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商品レビュー
4.5
7件のお客様レビュー
総合政策学科 森川美絵先生 推薦! 修士課程にいた時に感銘を受けた本です。現代日本社会、近代社会における私たちの暮らしについて、広い視野で捉える・理論化するとはどういうことか、学べます。その後の議論に大きな影響力を持った本です。社会科学の専門領域は問わずに読めます。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
貨幣交換的なやりとりが支配的な現在の社会の中で、貨幣的でない交換形態をいかに実現するか。そのことを考えていきたいと思うのだが、本書では、あまりそのことについては触れられていないようである。以下の文章をヒントにしつつ、このことについて具体的な事例に即しつつ考えていくのが、私たちの仕事なのかもしれない。 「成長志向型の仕事は、その活動が賃金の支払われるものであるとなかろうと、いやおうなしに活動の企画化と管理をもたらすのである。 コミュニティが人間生活の自立と自存を試行する生活の仕方を選ぶときには、いまとは正反対の仕事観が広がってくる。その場合には開発を逆転させること、消費財をその人自身の行動に置きかえること、産業的な道具を生き生きした共生の道具に帰ることが目標となる。そこでは賃労働と<シャドウ・ワーク>はそれこそ影をひそめるだろう。なぜなら、賃労働と<シャドウ・ワーク>によって生み出される生産物である商品やサーヴィスは、ひとつの目標すなわち従順な消費として評価されるよりも、むしろ主として、創意に富んだ活動のための手段として評価されるからである。そうなると、レコードよりもギターが、教室よりも図書館が、スーパーマーケットで選んだものよりは裏庭でとれたもののほうが、価値あるものとされる。」(pp.51-52)
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「平和とは貧しい者とその生活の糧を、戦争の暴力から守るということを意味していたのだ」p.31 ひとくちに「平和(パックス)」といっても、宗教によってその定義は違うし、このごろは経済的な平和(パックス・エコノミカ)が平和の定義の主流になっている、というのはわかりやすかった。 本当...
「平和とは貧しい者とその生活の糧を、戦争の暴力から守るということを意味していたのだ」p.31 ひとくちに「平和(パックス)」といっても、宗教によってその定義は違うし、このごろは経済的な平和(パックス・エコノミカ)が平和の定義の主流になっている、というのはわかりやすかった。 本当の「平和」は、個々の人々の暮らしによって異なるに違いありません。 911、311以後は「経済」の危うさが実感として日本人の中にあるように思います。経済や文明の発展の影(シャドウ)に隠れた、私達が本来求めている生活、平和はなんでしょう?本書の副題は「生活のあり方を問う」なのですが、私たちにとっては、まさに「見直し、問わなければい」タイミングにあり、一読の価値アリだな、と思いました。オススメ!
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