記憶の棘 ランダムハウス講談社

アンソロジー(著者), ジョナサン・グレイザー(著者), ジャン・クロードカリエール(著者), マイロアディカ(著者), 富永和子(訳者)

• 販売会社／発売会社: ランダムハウス講談社/ランダムハウス講談社
• 発売年月日: 2006/09/01
• JAN: 9784270100585

商品レビュー

2008/11/01

映画化されているのを知らずに読み始め、ぐんぐん惹きこまれて一気に読み終わりました。

目の前から突然消えてしまった愛する人が、もし、違うかたちでまた自分の前に現れたら。
それが小鳥であれ、10歳の少年であれ、私も信じてしまうと思います。
10年前に愛する夫・ショーンを失ったアナが、本当はまだショーンが忘れられないのに、人並みの幸せを求めて別の男性と結婚しようと決めた気持ちも、少年ショーンとまた恋に落ちたくないと言った気持ちも、それでもショーンと生きたいと願った気持ちも、ものすごく共感しました。

でも、終盤の展開にはびっくり。
まさか、彼女が・彼が、そんなことになっていたなんて。
それが原因で、結局元に戻ってしまうなんて。
最後までドキドキしながら読めました。