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アンチ・オイディプス(上) 資本主義と分裂症 河出文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 河出書房新社/河出書房新社 |
発売年月日 | 2006/10/20 |
JAN | 9784309462806 |
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アンチ・オイディプス(上)
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商品レビュー
3.9
13件のお客様レビュー
ごめんなさい。私にはまだでした。 しかし、オイディプスということについてはわかった。それをアンチ的に様々語るということはわかった。 しかしそれを知識としてまだ使えない。
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ドゥルーズガタリのオイディプスへの告訴文が個人的体験と結びついたこともあり、非常に好感度な読書体験へと昇華できた。 正直理解半分なとこも多々あり、参照すべき文献に全く当たれていないため時間をおいて再読する予定。 精神分析の広まりが薄い日本においては、ドゥルーズガタリの言説にどれほ...
ドゥルーズガタリのオイディプスへの告訴文が個人的体験と結びついたこともあり、非常に好感度な読書体験へと昇華できた。 正直理解半分なとこも多々あり、参照すべき文献に全く当たれていないため時間をおいて再読する予定。 精神分析の広まりが薄い日本においては、ドゥルーズガタリの言説にどれほどの適用範囲を与えるべきか曖昧なところ。 要点は、フロイトの権威が確立されて以降の20世紀ヨーロッパ精神医学において、オイディプス的還元という絶対的神話が患者だけでなく、一般の人や知識人、芸術家等に多大な影響を与え、その余波は多くの分野に広がったということ。 そのせいでどこか世間一般の常識や始まりとして措定されるに至ったという大きな事実。 それら複雑多岐にわたる文脈を加味した上で、ドゥルーズガタリは強烈なカウンターとしての今作を生み出した。 「アンチ・オイディプス」というタイトルはニーチェの「アンチキリスト」を思い浮かべたが、まさに価値観の転倒をハンマーで持って成し遂げようとした偉大な先輩に対する敬意と、そのさらに先を行こうと欲する野心がチラチラと見える。 三角形的家族構成に絶対的価値をもたせることに対し疑義を抱き、強烈な批判をぶつけ、ひいては資本主義における欲望の生産について、器官なき身体、欲望機械、外延や内包など、独創的な言葉で持って、舌鋒鋭く事細かに論ずる二人の胆力ある文体には、哲学、社会、心理学の垣根を超えた言葉の芸術としての「文学性」すらも帯びていて、その衝撃のでかさを前巻とはいえ大きく痛感。 底なしのヤバさを食らう大著。
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欲望を一定の方向に導くような秩序・規則はない。例えば、母を愛の対象とし、父親に打ち勝とうとする欲望(エディプス)は、家族という枠組み(秩序・規則)に限定されない。欲望の矛先は木の根っこのように色んな方向にごちゃごちゃになって向かう。遊牧民のように次から次へと住処を変え、一つの場所...
欲望を一定の方向に導くような秩序・規則はない。例えば、母を愛の対象とし、父親に打ち勝とうとする欲望(エディプス)は、家族という枠組み(秩序・規則)に限定されない。欲望の矛先は木の根っこのように色んな方向にごちゃごちゃになって向かう。遊牧民のように次から次へと住処を変え、一つの場所にとどまることはない。だから、異なるものを整理して、統一して、秩序だった体系を作るのではなく、異なるものを異なるものとして受け入れよう。▼同様に、価値観や「自分とは何者か」を体系化するのではなく、その時々で様々な価値観や「自分とは何者か」をこだわりなく受け入れよう。ジル・ドゥルーズ&フェリックス・ガタリ Deleuze & Guattari『アンチ・オイディプス』1972 白か黒かで考えるな。例えば、男女の境界線は明確に二つに分けることはできない。何かをかっちりと確定すれば、そこから排除される、消し去られるものが必ず出てくる。善vs悪。真vs偽。オリジナルvsコピー。内部vs外部。J・デリダ『エクリチュールと差異』1977 ※レズ・ゲイ・バイ・トランス。すべての性的カテゴリーやアイデンティティは流動的で断片的なもの。境界線を明確に決めるな。クイア理論。 近代は主体の解放・資本蓄積の論理などが支配した時代だった。一方、今は社会全体で共有される価値観に対して人々は不信感を持っている。真実を求める理性は力を失いつつある。これからは複数の価値観の競合が重要になってくる。リオタール『ポストモダンの条件』1979 ※近代の破壊・前近代への回帰にすぎないとの批判。
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