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悪魔のささやき 集英社新書
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悪魔のささやき 集英社新書

加賀乙彦【著】

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悪魔のささやき 集英社新書

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 集英社/集英社
発売年月日 2006/08/17
JAN 9784087203547

悪魔のささやき

¥110

商品レビュー

3.9

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みんなの感想まとめ
  • 悪魔のささやき
  • 心理分析
  • 自殺のメカニズム
  • 犯罪の心理学
  • 精神科医の視点
  • 日本社会の病理
  • マインドコントロールの恐怖
  • 破滅への誘い
  • 個人主義の重要性
  • 思考を促す一冊

人が犯罪に走ったり、自殺を考えたりする際に感じる「悪魔のささやき」の正体に迫る内容です。著者は精神科医であり、東京拘置所での経験を通じて、犯行に至る心理を掘り下げています。多くの囚人が「悪魔がささやいた」と語るその言葉から、悪魔のささやきがどのように人を惑わせ、破滅へと導くのかを考察します。

さらに、オウム真理教のようなマインドコントロールを受ける理由や、家庭内での凶行、集団自殺の背景についても深く掘り下げられています。現代社会における個人主義の重要性や、悪魔のささやきを避けるためのヒントも提示され、読者に思考を促す一冊です。理解し難い事件が増える中で、なぜそうなるのかを考える手助けとなるでしょう。

※この内容はAIが作成したものであり、ブックオフ公式オンラインストアの見解や意図を示すものではありません。

2026/06/12

最近の人はよくキレる。いや最近の人に限らず、昔から人はよくキレていたんじゃないかとも思う。何よりまるで他人が世間がキレる様な言い方をする私自身だって、怒りに頭が真っ白になる事(これをキレると言うのかどうかは置いておいて)はある。以前より怒りやすくなったかなと自分の中であれば過去の...

最近の人はよくキレる。いや最近の人に限らず、昔から人はよくキレていたんじゃないかとも思う。何よりまるで他人が世間がキレる様な言い方をする私自身だって、怒りに頭が真っ白になる事(これをキレると言うのかどうかは置いておいて)はある。以前より怒りやすくなったかなと自分の中であれば過去の自分と比較できるから、たんなる歳のせい、我慢が効かなくなったと片づける事もできるのだが。ニュース報道からは毎日信じられない様な凶悪事件のニュースが飛び込んでくるし、若者同士のイジメが発展して簡単に人を殺してしまう、死に至らしめてしまうなんて事もザラにある。私の記憶にもまだ新しいオウム真理教が引き起こしたサリンによるテロ事件(地下鉄サリン事件)は確かに戦後日本の犯罪史の頂点に君臨する様な凶悪事件であり、その首謀者・共犯者たちは次々と死刑になった。その頃有名になった言葉「マインドコントロール」は当時の若者たちの心の隙間を狙った、正に悪魔のささやきの様な行為に感じるし、現実、悪に手を染め多くの死傷者を生み出した、その後の悪魔の行為に繋がった。 人は誰しも悩みや苦労や悲しみや淋しさを生きている限り、社会の中で抱えている。兄弟のいない一人っ子の寂しさ、親が共働きでポツンと家に取り残された心細さ(私はこれに該当するか)、周囲の人間と比較され、より良い学校に、より良い地位に登る事を強いられた生活。老後の生活など先が見えない不安、政治家や大企業のトップが繰り返す私腹を肥やす様な行為への怒り。数え上げたらキリが無く、常に自分の心に強い負担を感じながら誰もが生きている。社会のせいなのか、人間の本性のせいなのか、運の様なものに大きく左右されるのか、何故そうまでして生きているのかわからなくなった先に、自ら命を終わらせる人もいる。 今はインターネットやSNS、最近はAIまで情報化社会が極端に進化しているから、以前と比べフェイクを含めたさまざまな情報に直ぐに簡単にアクセスできる。だから余計に凶悪犯罪に目が届くだけで、実際は歴史の中で今が際立って凶悪犯罪が多いわけではないのかもしれない。キレる人が増えているといった統計上の集計結果もあるわけじゃないだろうし、そもそもキレて犯罪を起こす、その「キレる」ワード自体がよくわからない。ただよく分からないけど結果的に犯罪を引き起こし刑務所に入る人も沢山いるのは間違いない。 本書はそうした刑務所の精神科医も務めたことのある筆者が、そうした凶悪犯罪の背景にある「よくわからないきっかけ」をタイトルの通り「悪魔のささやき」と表現し、現代社会の中に潜む原因分析を行なっていく内容となっている。様々な凶悪事件の死刑囚たちと向き合い、会話した中から感じた悪魔のささやきの存在。魔が刺すと言う言葉が示す通り、普段は真面目で大人しい人が、他人を殺める。そこには本人も表面的な日常の中では出てこない負の感情があり、まるで膨らんだ風船に針を突き立てる様に、手に針を持った悪魔が近づいてくる。その様な悪魔が近づく隙が人にはあって(前述した負の感情を抱いた状態か)、退けられなかった先に本人にも理解し難い犯罪が待ち受けている。決して犯罪者を擁護したり、社会の中に責任を押し付けようとするのでは無く、薄氷の上に立つ様に、社会も人の心も脆いものである、と言うことへの気づき。今はまだ真面目に?会社に行って、仕事して、大好きな本を読んで、食べて寝る、そんな普通の暮らしを送る私の周りにも、悪魔は沢山潜んでいる。平常心なら退けられる自信はあるが、強いストレスや脅迫概念に晒されたらわからない。自信たっぷりに絶対に大丈夫とは言えない。 先ずは社会にはそうした悪魔が囁きかける状況がいくらでもあり、それを退ける魔除けの強い心があっても、それは万能じゃない事を知らなければならない。打ち勝つ一つの方法である宗教への理解や学びも必要だと、改めて感じた一冊。

Posted by ブクログ

2023/07/17

・加賀乙彦も留学中(仏)に、ひどく心を閉ざしていた時期があった 「自分がたった一人の黄色人種であることを突きつけられたような気がしてしまう。パリの医者のように外国人を小馬鹿にしたりしない朴訥で人のいい人物ばかりだと思っていた同僚たちとのあいだに、心底からは打ち解けられぬ冷ややかな...

・加賀乙彦も留学中(仏)に、ひどく心を閉ざしていた時期があった 「自分がたった一人の黄色人種であることを突きつけられたような気がしてしまう。パリの医者のように外国人を小馬鹿にしたりしない朴訥で人のいい人物ばかりだと思っていた同僚たちとのあいだに、心底からは打ち解けられぬ冷ややかな者があるように感じられる。とにかく気持ちが沈んで、毎日が憂うつで、身体もだるくてしょうがないのです。・・・こうして留学までしたけれど、おまえは本当に犯罪学をやりたいのか?やがて、死を願う気持ちは次第に薄れて行きました。日本語の本を読み、日本語で考えるのを自分に許してからのことです。・・・ネイティブな言語という者がいかに人間を元気づけてくれるか、それは驚くほどでした」(pp.46-7) ・肉体を介したコミュニケーションで、前頭前野を刺激!(p.162) 「お互いの肉体が発する表情や雰囲気、手振りや身振りも非常に大切な者なのです。・・・前頭前野は人間だけが特別に発達している部分で、考える力、記憶力、コミュニケーション力、自制力、自発性などに大きく関わっている」 ・現代人は悪魔に「さあどうぞ、お入りください」と言っている(p.179) 自分の目の前、身の周りだけに関心をとどめてしまわず、視界を360°に広げ、できるだけ遠くまで見はるかすこと。それが悪魔を避ける方法、その一なのです。 →現代人は誰にでも悪魔に囁かれる可能性を持っている。

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2019/02/17

精神科医、犯罪学者でもある著者が、医務部技官として勤務した東京拘置所で囚人たちと接して、犯罪を起こしたその時の心理を表現した言葉として多かったのが 「あの時は、悪魔がささやいたんです」 「どうしてあんなことをしたのか、自分でもわからない。悪魔にささやかれたとしか思えない」 そ...

精神科医、犯罪学者でもある著者が、医務部技官として勤務した東京拘置所で囚人たちと接して、犯罪を起こしたその時の心理を表現した言葉として多かったのが 「あの時は、悪魔がささやいたんです」 「どうしてあんなことをしたのか、自分でもわからない。悪魔にささやかれたとしか思えない」 その「悪魔のささやき」とは何なのか? 高学歴で将来を嘱望されていた人たちが、オウム真理教のようなマインドコントロールを受けるのはなぜか? 家族を簡単に殺してしまうのはなぜか? 見知らぬ人と集団自殺するのはなぜか? 自殺する勇気のない人が、犯罪を起こすことによって死刑になろうとするのはなぜか? 昨今は理解に苦しむ事件も多く、「どうして?」「なぜ?」と沢山の疑問符がついたまま。 「悪魔のささやき」とは何なのか。 「悪魔にささやかれ」ないようにするためにはどうしたら良いのか。 そんなヒントを与えてくれる本です。

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