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あの空にも悲しみが。
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あの空にも悲しみが。
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その人の人間性は何によって決まるのだろう?極貧のユンボギ、毎日おなかをすかせているのに、人から奪ったり、親を罵倒したりはしない。弟たちの面倒をみて、父親の看病をして、優しくしてくれる先生を敬い、友達にも感謝の気持ちを忘れない。心の気高さとは何から生み出されるものなのだろう。自分...
その人の人間性は何によって決まるのだろう?極貧のユンボギ、毎日おなかをすかせているのに、人から奪ったり、親を罵倒したりはしない。弟たちの面倒をみて、父親の看病をして、優しくしてくれる先生を敬い、友達にも感謝の気持ちを忘れない。心の気高さとは何から生み出されるものなのだろう。自分も貧しくありながら、ユンボギの支えになろうとする人びと、その反対に家賃の払えないユンボギ家族に寒空のなかに出て行けという大家。その心、気持ちの違いはどこからやってくるのだろう。 配給に並ぶ人びとの列を見て、「ほんとに、わが国の人たちが、こんな貧しい暮らしをして、将来の希望があるのだろうかと考えます」とユンボギは記している。これは40年も前の韓国の話であるのに、いまの日本の現状とも重なるようにも思われる。国会議員の選挙についても、「金先生のように、やさしくて立派な人が国会議員に選ばれたらいいなあ、と思いました。でもお父さんにきいてみると、お金の多い人が、当選するようにできているということです」とも記している。これもやはり日本の現状とかわらないけれど、こうして社会の矛盾に気づきつつあるユンボギの賢さにも感動した。
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いまから50年前の1960年、日本の統一下から解放されたばかりの韓国。 母が家を出ていき、病気の父と幼い3人の兄弟と暮らす長男ユンボギ。 小学3年生のユンボギは毎日ガムを売り歩き、その少ないお金で家族を支える。 日本語に訳されて一般の出版物として刊行された最初の朝鮮文学。 **...
いまから50年前の1960年、日本の統一下から解放されたばかりの韓国。 母が家を出ていき、病気の父と幼い3人の兄弟と暮らす長男ユンボギ。 小学3年生のユンボギは毎日ガムを売り歩き、その少ないお金で家族を支える。 日本語に訳されて一般の出版物として刊行された最初の朝鮮文学。 ** 11時半には町中に帰宅令のサイレンが鳴り響き、12時以降は外出禁止。 いまの韓国からは想像できない、軍事独裁政権だったころの姿をはじめて知った。 この短い50年間で、韓国は本当に変わってきたんだな。
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