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追悼記録 網野善彦 新書y
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追悼記録 網野善彦 新書y

赤坂憲雄【著】

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追悼記録 網野善彦 新書y

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 洋泉社/洋泉社
発売年月日 2006/10/21
JAN 9784862480781

追悼記録 網野善彦

¥220

商品レビュー

3.7

3件のお客様レビュー

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2017/07/04

網野氏が戦後の歴史学の中で、常識に挑戦し、新しい視点を開いていった大きな存在であることを学者たちの追悼の言葉を集めることによって示している。中世史が専門分野であり、平安時代以降の研究に限られる中での、日本文化を起源論的に考える網野氏の魅力を逆に感じる。後輩で「新しい歴史教科書をつ...

網野氏が戦後の歴史学の中で、常識に挑戦し、新しい視点を開いていった大きな存在であることを学者たちの追悼の言葉を集めることによって示している。中世史が専門分野であり、平安時代以降の研究に限られる中での、日本文化を起源論的に考える網野氏の魅力を逆に感じる。後輩で「新しい歴史教科書をつくる会」メンバーになった大月隆寛が講演を依頼した際の会の内部でのきっかけ、網野氏とのやり取りが楽しい。 リベラルな思想を持ち続けた氏が、歴史学の系譜では皇国史観の平泉澄の研究姿勢を継ぐ人であったとは以外で面白い事実。

Posted by ブクログ

2013/08/16

古本で購入。 2004年2月27日、76歳で死去した網野善彦。 その死に対して新聞や研究者、編集者から寄せられた追悼文、あるいは追悼座談会の対談などを収録した本です。 さまざまな人の口から語られる「網野善彦」という人間が、如何に誠実で情熱的な歴史家であったか、如何に人間的魅力...

古本で購入。 2004年2月27日、76歳で死去した網野善彦。 その死に対して新聞や研究者、編集者から寄せられた追悼文、あるいは追悼座談会の対談などを収録した本です。 さまざまな人の口から語られる「網野善彦」という人間が、如何に誠実で情熱的な歴史家であったか、如何に人間的魅力に溢れた男であったか。 追悼記録が新書として編まれるということ自体が希有なことだと思うが、そこに人々の網野に対して抱いた想いの大きさが見て取れるよう。 いわゆる「網野史学」は網野の生前から、そして今も毀誉褒貶半ばするものと言っていい。 評価が定まるまで、まだ暫く時間がかかるだろう。 たとえば著作『「日本」とは何か』1つをとっても、その是非は喧しい。 日本近代史家の小路田泰直は、本書に収録された追悼文の中で、この本を 「網野氏を取り巻くあまたの網野主義者たちによって消費されつくした、網野氏の残骸しか残っていないように思え」 ると断じた。 一方、たとえば松岡正剛は「千夜千冊」(放埓編・第1011夜内。本書とは関係ない)において、 「網野史学のラディカルな良心を結集して敗戦直後に問われるべきだった「日本とは何か」という課題を、苦汁をもって良薬に変じようとした乾坤一擲の慟哭を感じさせる一冊」 であると評価した。 そうした「網野史学」の是非を巡る動きや、それぞれの文で述べられる網野の主張の概略を知ることができるという意味で、本書は格好の網野善彦概説となっている。 網野の著作を読むにあたって、一番初めに読むのもいいかも知れない。 ひとりの巨人・碩学の学論を、その死から始めるというのもありだろう。 最後に講演会でのコメント用に準備した原稿が収録されているのも心憎い。 「歴史学の新動向」と題された文章には、網野善彦自身によって「網野史学」の要諦が述べられているからだ。 受け止め、乗り越えるべき課題を数多く残して逝った網野からの、メッセージとなっているようである。

Posted by ブクログ

2011/03/28
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

[ 内容 ] 歴史学界はいうに及ばず、多くの一般読者に歴史研究の面白さ、歴史認識のパラダイム転換を提起した網野善彦が没して二年半がたった。 二〇〇四年二月二七日の死去直後から、様々なメディアを通じて網野の追悼記が公にされた。 しかし、二年半という月日は、網野の遺業を検証するにはあまりにも時間が短い。 生前、そのスケールの大きさから多くの批判も受けたが、網野が去ったいま、業績の評価は次の世代に委ねられている。 報道記事、研究者・編集者・友人の追悼、未発表遺稿などを掲載。 [ 目次 ] 追悼記録1 報道記事から 追悼記録2 研究者から 追悼記録3 追悼座談会 追悼記録4 編集者から 追悼記録5 新聞・雑誌のコラムから 追悼記録6 「網野史学」とは何か 追悼記録7 東高時代 [ POP ] [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]

Posted by ブクログ

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