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夢と魅惑の全体主義 文春新書
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夢と魅惑の全体主義 文春新書

井上章一【著】

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 文藝春秋/文藝春秋
発売年月日 2006/09/19
JAN 9784166605262

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商品レビュー

3.6

8件のお客様レビュー

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2020/09/27

夢と魅惑の全体主義 (和書)2013年09月04日 13:19 2006 文芸春秋 井上 章一 『夢と魅惑の全体主義』を読んでみた。五十嵐太郎さんのブックガイドに載っていてそれを参考にしました。 全体主義・ファシズムと建築の関係についての本である。そして建築と人間を統治(支...

夢と魅惑の全体主義 (和書)2013年09月04日 13:19 2006 文芸春秋 井上 章一 『夢と魅惑の全体主義』を読んでみた。五十嵐太郎さんのブックガイドに載っていてそれを参考にしました。 全体主義・ファシズムと建築の関係についての本である。そして建築と人間を統治(支配)する技術との関係である。 人間を支配するとは、人間の関係に格差を創造することである。そういったものは支配者の論理・いけにえの論理・格差の論理とも言いうる。建築に人間の支配が先行していたとしたら格差の解消としての哲学は建築においてどのようにありえるのかということである。 この本はファシズムにおける建築のあり方がどのようになっていたかとても面白く調べられている。今までの建築観が変わってくる。建築は人間の統治のためになされてきた。だから駄目だと言いたいわけではない。そういった支配の論理がどのように哲学に昇華するのかが面白いところである。そういった昇華とは格差の解消として哲学となり、止揚とも言われるかもしれない。 建築は人間を統治(支配)する技術が露骨に現れる芸術である。そういった格差の論理が露骨に現れる建築において格差を解消しようとする哲学が明確に必要とされる芸術でもある。建築と哲学の関係はそういった人間の関係にもっともよく現れている。 井上さんはファシズムを広い意味で使うのは反対されている。そうしないとファシズムとしての枢軸国の特徴が明確化しにくいからである。ノーム・チョムスキーやハワード・ジンなどは全てに関してファシズムを使っている。企業ファシズムとはそういった意味である。建築に関するファシズムの研究には井上さんのスタンスが正解だとおもう。しかし現代社会の研究にはチョムスキーやハワード・ジンの指摘も重要だと思う。 井上章一『戦時下日本の建築家』(朝日選書)も読んでみたい。

Posted by ブクログ

2014/07/26

チャイルド44でソ連の全体主義社会に衝撃を受け、何かないかとたまたま行き当たった本。結果、あまりソ連とは関係なかったが面白かった。建築物は確かに、それなりに力がないと建てられないので、当時の為政者の力を示す象徴に結果としてなる。歴史的にずっとそうだった。この本では日本のファシズム...

チャイルド44でソ連の全体主義社会に衝撃を受け、何かないかとたまたま行き当たった本。結果、あまりソ連とは関係なかったが面白かった。建築物は確かに、それなりに力がないと建てられないので、当時の為政者の力を示す象徴に結果としてなる。歴史的にずっとそうだった。この本では日本のファシズムでは建築に力を入れてないことが描かれていて、すごく笑ってしまった。ちょっと文章に癖があったけど、また一つ勉強になりました。

Posted by ブクログ

2013/09/16

「建築」が浮き彫りにするファシズムの正体 ヒトラー、ムソリーニ……独裁者たちが「建築」へ託した情熱と夢に、建築家はいかに応えたか。そして日本ファシズムの謎とは?

Posted by ブクログ

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