日本のものづくりは世界一 マスコミにもの申す

唐津一【著】

• 販売会社／発売会社: PHP研究所/PHP研究所
• 発売年月日: 2006/10/03
• JAN: 9784569657127

商品レビュー

2010/05/11

日本の製造業・経済の実態を紹介しながら、マスコミのミスリード（相手を誤った結論に誘導させる）についても書かれています。
私には既知の情報が多かったですが、マスコミに焦点を絞っている分、過去に起こした問題もいくつか具体的に載っています。単なる日本礼賛に感じないよう、著者が考える日本の問題点やその対応策ももっと書いてあればよかった。
インターネットが社会、特にマスコミに及ぼす影響力について書かれていたので目に止まった本です。（『インターネットがマスコミを変える』）
また、「マスコミには解決を助ける能力がある」という「（健全な活動をすれば）マスコミに出来ること」も指摘しているのが珍しく感じました。

2009/09/19

とても面白かったです。
最近、日本はスゴイんだぞう！という本が売れ筋なのか、よく見かけるので嬉しいです。

マスコミが不勉強なまま日本ダメ論を振りかざしているのはけしからーん！と、
誰も報道しない「日本が勝ち続ける理由」を易しく解説。

タイトルが、本の内容をここまで的確に表している本は珍しいように思います。
鵜呑みにするのもなんですが、本書を読む限り、８割で読んでいたとしても、日本のマスコミは幼稚で、日本の産業はまだまだ大丈夫のようです。

でも、
世の中の雰囲気を見ていると東京やトヨタのある愛知でしか景気のいい話を聞きません。
著者の言うように日本経済はマスコミが騒ぎ立てるほど落ちていないのなら、どうしてワタクシの周りには大変そうな人が増えているのでしょうか。
経済は難しいです。

ひとつしょんぼりしたのは、
日本はこれだけの技術を持ちながら武器製造を行っていないというのがワタクシの日本人としての自慢だったのですが
アメリカが製造する武器の精密機械の部分の殆どは日本の部品が使われているという事実です。
････それは、何を作るかを決めているのはアメリカなんですが････
やっぱりがっかりします。