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世紀末の詩
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世紀末の詩

野島伸司(著者)

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世紀末の詩

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 ワニブックス/ワニブックス
発売年月日 1998/12/16
JAN 9784847013027

世紀末の詩

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商品レビュー

4.6

50件のお客様レビュー

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2024/03/13

愛について、真剣に考える作品 ドラマ脚本のような本なので、一話ごとにそれぞれの愛が描かれている。 号泣するよとオススメされた本だったが、私は「愛」と向き合ったことがないのか?と思うほど、サラッと読み終えてしまった

Posted by ブクログ

2023/07/19

 結婚式でフィアンセを奪い去られた亘と大学内の権力争いに負けた夏夫。  その二人が出会ったのは、飛び降り自殺をしようとして登ったそれぞれのビルの屋上。  ビル越し向かい合って自殺を思い留めた2人とそれを別のビルの屋上から眺めていた謎の少女ミアと3人で不思議な共同生活をバラック...

 結婚式でフィアンセを奪い去られた亘と大学内の権力争いに負けた夏夫。  その二人が出会ったのは、飛び降り自殺をしようとして登ったそれぞれのビルの屋上。  ビル越し向かい合って自殺を思い留めた2人とそれを別のビルの屋上から眺めていた謎の少女ミアと3人で不思議な共同生活をバラックで始める。  愛とは何かを知るために。  作品は25年前の1998年に発刊さて、ドラマもやっていた作品。私はドラマ未視聴で、初めて読んだのは20年くらい前。当時、読んで面白いという記憶があったのに、本棚から手にとって内容を全く思い出せなかったので、20年ぶりの再読です。  本作は1章30ページ程度でそれが10章立てになっているんですが、30ページ内でこれだけ感情を揺さぶれるのかと思うくらい、文字数も少ないのに読み応えがあるところが凄い。本当にドラマ1話分を見た気分になれるくらいに。  流石、人気ドラマの脚本を数々手掛けている野島伸司だなと素直に思いました。  内容としては、エンタメでコミカルな部分もありつつ、愛に関する月末は各章、暗め(北斗の拳の「人は愛ゆえに哀しまねばならない」が出てくるくらいに)ですが、読後は暗かったという感じはしません。寧ろ、爽やかさすら感じました。  本作は「愛」って何だろう、形にしてみようという話なので、くどいくらいいろんな愛が溢れている作品です。想像で甘くて、現実には苦いものも多くあるというところ。 しかし、その「愛」を言葉にしたり、形にしたりするのは難しい。 愛だと思っていたものが愛でなかったり、何も思ってなかったのに、振り返ってみたらあれは愛だったなんてこともあるけれど、「じゃあ愛って何?」っていうと、答えがないもの。 そもそも愛っていろんなものありますからね。家族に向ける愛、推しや趣味に向ける愛、なんなら食べ物に愛を向けることだってある。いろいろな愛があるというなか、「愛とは何か」というのは非常に難しいです。 でも、私が今まで触れた歌の歌詞には「愛」とは気がつけばそこにあるものだとあったり、愛は疑わないことなど、それが「愛」だと言われれば確かに「愛」だなと思うことが多いです。愛の意味や形を知らないのに。 そんな不思議で、多分、一生答えの出ない上に形が見えない「愛」というもの、私も登場人物たちと同じように、今も、20年前も探しているのではないかと思った読後でございます。 そして、愛の形は本作の最後のようなものなのかもしれないですね。

Posted by ブクログ

2021/09/30

「愛とは何か」「そもそも愛というものはあるのか」ということがテーマの物語。 全11話。お話ごとにエピソードを披露する登場人物が変わり、様々な関係や状況の中で見られる「愛のようなもの」たち。それは愛にも見えるし、ただの自らの欲望にも見える。 そしてメインの登場人物である、野亜(ノア...

「愛とは何か」「そもそも愛というものはあるのか」ということがテーマの物語。 全11話。お話ごとにエピソードを披露する登場人物が変わり、様々な関係や状況の中で見られる「愛のようなもの」たち。それは愛にも見えるし、ただの自らの欲望にも見える。 そしてメインの登場人物である、野亜(ノア)と百瀬(モーゼ)が、それらが愛であるのかについて見つめる。 かつて大好きだったドラマのノベライズ本なので、ざっくりと内容は分かっていたけれど、細部に関しては「こんな台詞やこんな描写があったんだ」と再び感動する場面もたくさんあった。 「パンドラの箱」「車椅子の恋」「恋するコッペパン」などとくに気に入っていて印象深いお話もいくつかあったのだけど、自分の欲望が愛を超えられないお話が多く、相手の何を見つめることが愛なのかということを、自分の経験と重ね合わせて考えてしまった。 それぞれに理由があり俗世から離れて潜水艦を作る野亜と百瀬。この世の醜さにほとほと疲れ、だけど死ぬ道は選べず、古いバンでアイスや焼き栗を売りながら暮らし、元いた世界とは違う人たちと知り合い関わりながら「愛とは何か」を追求していく。 老齢の元大学教授である百瀬にははっきりとその形があり、まだ若く未熟な野亜は色んな人たちを見、そして百瀬と意見を交わすことでそれを探っていく。 自分もそれなりに長く生きてきて、人を好きになったり、友だちと呼べる人と親しくなったり、親や大切な人を亡くしたり、を経験してきたし、それぞれに愛を持っていたつもりではあるけれど、それが本当に愛だったのかどうかは今となっては分からない。 欲望と完全に切り離すことはなかなか難しいし、愛が純粋に相手を思う気持ちだけで構成されるものならば、私はまだそれを持ったことはないのかもしれないとも思う。 失敗したり苦い思いをすることを通して自分なりのそれを見つけていくのが人生なのかも…ということは何となく感じている。 かつてのヒットドラマメーカーである野島伸司さんの作品なのだけど、この方の脚本は、印象的な台詞がとても多い。 人はとくに親しい相手の気持ちを推し量ろうとするけれど、想像にはやはり限界があって、結局は相手が語ることや会話を通してしか本当の思いを知ることはできない。だから会話の一部である台詞というものに著者の強い思いを感じるのかもしれない。 ドラマは残念ながらディスク化されていないので観ることは叶わないのだけど(本当は今からでもディスク化して欲しい…)この本はずっと大切に手元に置いておくと思う。 10代の多感なときに大切に観ていた作品。それなりの経験を積んだ今の年齢になって、もう一度触れることができてとても良かった。

Posted by ブクログ

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