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同じく人殺し 帰って来た紋次郎 新潮文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 新潮社/新潮社 |
発売年月日 | 1998/09/01 |
JAN | 9784101329079 |
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同じく人殺し
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〈帰ってきた紋次郎〉シリーズ第二作。 今作も紋次郎の乾いた寂寥感が良い。 解説にもあるように、紋次郎はいずれの話でも主役ではない。 ドラマの主役は幼い頃の恩人を探す商家の主人であり、父を探す息子と娘であり、幼い兄妹を見守ってきた道中人足であり、思いがけず道連れとなった夫婦であり...
〈帰ってきた紋次郎〉シリーズ第二作。 今作も紋次郎の乾いた寂寥感が良い。 解説にもあるように、紋次郎はいずれの話でも主役ではない。 ドラマの主役は幼い頃の恩人を探す商家の主人であり、父を探す息子と娘であり、幼い兄妹を見守ってきた道中人足であり、思いがけず道連れとなった夫婦であり、敵対する親分衆だ。 『かかわりのねえことにいちいちかかわっていちゃあ、命がいくつあろうとたりねえのが渡世人にござんす』 と言いつつ、トラブルが自ら紋次郎を引き寄せ、飛び込んできて、引き摺りこんでいく。 だが紋次郎に出来るのは人を斬り、痛めつけることだけ。 そのため、感謝されることもなく、紋次郎そっちのけで自らの感傷に浸り通りすぎていく。 『大抵の場合が、素通りだった。紋次郎には、無宿渡世の世界に生きているという意識がない。紋次郎に、生きる世界などないのだ。定まった世の中からはみ出して、ただ生き延びるためにひたすら旅を続ける無宿人に過ぎなかった』 今作では紋次郎のトレードマークである楊枝の使い方が格好良い。 商家の主人に絡み付いてくる血縁を絶ちきるように線香の火を消し、人足が面倒を見ていた幼子が成仏するように凧の糸を切り、女が今の姿とは違う純粋だった頃を象徴する髪に差した露草を弾き飛ばす。 それは紋次郎が望むと望まざると関わってしまった人々の感傷と同時に紋次郎自身の感傷を断ち切り、次の旅へと一歩進むための儀式のようにも見える。
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珊瑚珠を奪い赤城山中に逃げこんだ極悪人と、盗みに入った息子を殺して出奔した大店の主人。同じ日に二人の人殺しに出会った紋次郎が、その長脇差で各々の運命を決める表題作「同じく人殺し」。さらには、子供の頃に握り飯をくれた女を捜す男の手助けをする「仏前の握り飯」など、他人とかかわりを持た...
珊瑚珠を奪い赤城山中に逃げこんだ極悪人と、盗みに入った息子を殺して出奔した大店の主人。同じ日に二人の人殺しに出会った紋次郎が、その長脇差で各々の運命を決める表題作「同じく人殺し」。さらには、子供の頃に握り飯をくれた女を捜す男の手助けをする「仏前の握り飯」など、他人とかかわりを持たないはずの紋次郎が、期せずして街道の人々の人生を変えていくシリーズ第2弾。 2010.6.19読了
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