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あやしい叢 講談社文庫

勝目梓(著者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 講談社/講談社
発売年月日 1998/01/15
JAN 9784062636926

あやしい叢

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2022/09/04

文学性とか叙情性とかいうことよりも、アイデアを振り絞っていかに人を楽しませるかというクレバーさ、娯楽性に徹したある種、職人のようなかっこよさ。 最近はそういったものを欲しているターンに入っている。 そんなわけで勝目梓御大に手を出してみた次第。 陰毛占いを副業とする私立探偵という設...

文学性とか叙情性とかいうことよりも、アイデアを振り絞っていかに人を楽しませるかというクレバーさ、娯楽性に徹したある種、職人のようなかっこよさ。 最近はそういったものを欲しているターンに入っている。 そんなわけで勝目梓御大に手を出してみた次第。 陰毛占いを副業とする私立探偵という設定を果たしてどうやって思いついたのか。誰も思いつかない。というか思いつこうともしない笑 いわゆる濡れ場、というシーンが苦手だ。小説でも映画でも濡れ場に差しかかると途端にムーディーになって、ストーリーのテンションが下がってしまうような気がしてしまうからだ。退屈に感じてしまう、とは前に書いた。 本書でも少しそれを感じてしまった。 なまじっか本筋がなかなか面白くて、濡れ場が邪魔に感じてしまった。「ヤッとる場合か!」と笑。 なにせひとたび始まると10ページに渡ってベッドシーンの描写が続くのだ。 読書家の方々においては、今まで読んできた本の中で、竿頭(かんとう)という単語に出会ったことがあるか?と問いたい。 しかし値段分はキッチリ楽しませるという気概はプロフェッショナルだ。 なんだかんだ言ってムラムラさせられてしまったので、完全なるオレの負けである。 御大はジャパニーズパルプフィクションの大家と言える。 内表紙に記された経歴はなかなかのハードボイルドさだ。 幼い頃両親が離婚し、母とともに九州に渡る。高校中退後、長崎で炭鉱夫として働き、労組の責任者となるが闘争に敗れて退職。ほか養鶏業、自動車教習所教員など、さまざまな職を転々とし、三年間の結核療養中に作家を志す。 1962年、初めて書いた小説で文學界新人賞に応募、一次予選通過。 1970年、森敦と出会い、毎朝激励の電話を受けるなどして文学について教わった結果、娯楽小説に転じる決意をする。

Posted by ブクログ

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