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セリエAに挑んだ男たち カズ、中田、名波、俊輔、柳沢
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 朝日新聞社/朝日新聞社 |
発売年月日 | 2005/09/30 |
JAN | 9784022500502 |
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セリエAに挑んだ男たち
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※このレビューにはネタバレを含みます
カズ、中田、名波、中村(俊)、柳沢のイタリア挑戦を、イタリア人 スポーツライターはどう見たか?イタリアのサッカーファンはどう見たか? 【カズ】 日本人の海外挑戦の道を切り開いた男…というイメージでいたが、若干違っていた。監督との巡り合わせの不運も多少はあっただろうが、結局は日本の“キング・カズ”は、欧州サッカーでは通用しなかったという厳しい現実を改めて知り、残念に思った。 ただし、結果こそ残せなかったものの、彼の献身的なプレイがサポーターからは愛された部分があると知り、少し安堵。 ………「キャプテン翼」は、世界の有名選手も夢中にした画期的なサッカー漫画だと信じていた。多くの日本人も同様に思っているはず。だが、筆者の印象は別だったと知り、少々幻滅(苦笑)。 →奇妙だが微笑ましいTVアニメ(選手はカンフーだか何かの武術を応用したような信じられない必殺技を繰り出し続ける)、って………。 【中田】 彼の残した“結果”は、日本人の欧州リーグ挑戦という面では大きかったのだと、改めて知ることができた。サッカービジネスの面でもプレイの面でも、日本人の海外挑戦の道筋を開くという意味でも。 決して歴史に名を残すような名選手であったわけでこそ無いが、監督との巡り合わせ次第ではもう少し違ったキャリアが拓けたのかも知れない。 【名波】 残酷な結論。「彼は中田とは別物だ」。 やけに早く日本に帰ってきたというイメージが残っているので、半年ぐらいで挫折したもの、という記憶だったが、ちゃんと1シーズンは過ごしていたのね………。 日本代表での名波は、好きだったんだけどなぁ………。 【中村俊輔】 故障に泣いたシーズン。 安定したコンディションを維持できさえすれば、彼のイタリアは“成功”だったと思えるような活躍は、所々で見せることはできたが………。 w杯日韓大会の代表落選、独大会での発熱、セルティックで調子好調な中でのスペイン移籍の結果的な失敗、南ア大会での屈辱………。後に辿るサッカー人生を象徴するかのような2シーズンが描かれた。 一冊通して辛口な(現実的な)ロッソ氏の論調にも、その点に対しての歯がゆさのような思いが伺われる。 最初の移籍が、最下層をうろうろするレッジーナではなく、上位までは望めなくとも残留争いの危惧の少ない中堅チームだったなら………とか考えてみたくもなるが………中田のペルージャも条件は似たり寄ったりだしね(苦笑)。 中村俊輔は、過去現在を通して一番好きな選手であるので、やはり、残念だ。 こうして彼は、日本の誇るファンタジスタは、イタリアを去ったのか………。 【柳沢】 自分の彼への評価は、w杯独大会クロアチア戦での“アレ”に尽きる。 だから、彼については、「イタリアに渡りはしたが“使えず”にすぐに帰国した」というイメージでしかなかった。 本書を読んで彼の苦労と努力に同情はしたが、結論は変わらず。所詮その程度の選手だったということ。 ………2001年頃発売の「ウィニングイレブン」での柳沢には、かなりお世話になったのだが(苦笑)。 【総括】 日本人選手の海外挑戦がまだ珍しく、“商業目的の契約”という見られ方とは切り離しては考えられない時代の話。ロッソ氏の辛口(超現実的な)評価は、サッカーファンとしては、一読の価値あり。やけにダラダラと長かったけどね。 それを考えると、欧州で本当に成功したといえる現代の日本人選手は、現時点での長友ぐらいなのかも。 ………本田は、結局は未だにロシアリーグ。 ………香川のマンU移籍は快挙だが、今シーズンはまだ始まったばかり。 ………雨後のタケノコのように次々と成立した、独リーグ移籍組は………オカが奮闘中、長谷部は活躍するも戦力外騒ぎも、後は、本書での彼らと似たり寄ったり。 ………Jリーグをすっ飛ばしてイングランドに渡った宮市等は、完全な青田買い。結果はまだ“これから”だろうから…。 ★3つ、7ポイント。 2012.09.18.了。
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