1,800円以上の注文で送料無料

NHKスペシャル 明治(3) 税制改革と政治参加、真価が問われる構想力
  • 中古
  • 店舗受取可
  • 書籍
  • 書籍

NHKスペシャル 明治(3) 税制改革と政治参加、真価が問われる構想力

NHK「明治」プロジェクト(著者)

追加する に追加する

NHKスペシャル 明治(3) 税制改革と政治参加、真価が問われる構想力

定価 ¥1,650

605 定価より1,045円(63%)おトク

獲得ポイント5P

残り1点 ご注文はお早めに

発送時期 1~5日以内に発送

店舗受取サービス対応商品

店舗受取なら1点でも送料無料!

店舗到着予定

9/22(日)~9/27(金)

商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 日本放送出版協会/日本放送出版協会
発売年月日 2005/07/27
JAN 9784140810378

店舗受取サービス
対応商品

店舗受取なら1点でも送料無料!
さらにお買い物で使えるポイントがたまる

店舗到着予定

9/22(日)~9/27(金)

NHKスペシャル 明治(3)

¥605

残り1点
ご注文はお早めに

カートに追加するカートにいれる

商品レビュー

5

2件のお客様レビュー

レビューを投稿

2017/01/08
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

2005年刊行。NHKスペシャルで放映された「明治」。その解説本。三巻中の第三巻。国家の基本はどのような税制で財政基盤を確保するかということが第一である。その税制から筆を起こし、国の基本法(というよりも国家権力を抑制し、恣意的な支配を除去するのが目的)憲法の制定に関して議論が進む。国の基本構造を考える上で、明治政府を題材にした明快な書。

Posted by ブクログ

2009/12/28

熊本は正泉寺の住職・佐田介石の言葉たちが印象に残っています。 暦や髪型、服装など23の項目で、行き過ぎた西洋化を非難した建白書を提出した人ですね。 ここで出てきた例えが面白かったです。 『たとえば、鶴の足が長すぎて余ると言い、 鴨の足が短いので足りないと言い、 足を切ったり、継...

熊本は正泉寺の住職・佐田介石の言葉たちが印象に残っています。 暦や髪型、服装など23の項目で、行き過ぎた西洋化を非難した建白書を提出した人ですね。 ここで出てきた例えが面白かったです。 『たとえば、鶴の足が長すぎて余ると言い、 鴨の足が短いので足りないと言い、 足を切ったり、継ぎ足したりしてしまえば、足の機能を失う。』 西洋の器具などが必ずしも日本に対して素晴らしいものではないのだ、 と西洋に対して盲目的になっている政府に忠告した言葉です。 また、為政者が民の忠言を聞かないのは、其れが為政者にとって耳の痛い話であって、 耳の痛くないこびへつらいなどの言葉に惑わされるからだとばっさり言ってます。 そして、 『城を築こうとすれば、十年はかかる。 これに対して城を壊すには一日もかからない。 十年は三千六百日であるので、築くのは、壊すより難しいこと三千六百倍である。』 と言い、制度を壊すのは簡単だが、新しい制度を用意していなければ国財は尽き、 民が怒って暴れ出すと忠告しています。 戊辰戦争以降に廃止されたものは、古くから継続したものだったから、 だから国は衰え、民は怒り、県を襲って暴れるのだと言って。 明治はこのように『官と民とのいわば蜜月』期間だった。 官は民の意見を聞き入れようとし、実際上記の佐田の意見も最重要扱いされましたし。 他にも尺度の統一を成し遂げた市川又三についても少し。 江戸時代までずっと長く全国バラバラだった尺度を、 『わずかの差でも積もり積もれば各県につき一郷一村の差が生まれる』と言い、 統一されないと良民は損をし、ずるい民は私欲を肥やすことになるとして、 統一しようという建白書を書いた市川は実は長崎県の農民でした。 そして、市川は実際に資材を投じて百種類ほどの全国の尺度を調べ、 歩いて5日もかかる東京に出向いて、遂には「尺度之再議」を提出したのです。 すごい情熱ですよね。 この建白書が、かの三条実美、岩倉具視などの閲覧印を押され、条例発布に繋がるのです。 この頃の政府は、政府より国民を上位に置き、国のあり方を論じ合う姿勢を見せていた、 そんなことが伺える状態です。 しかし時代は次第に道を誤り始めました。 それが顕著に分かるのが税に関する問題提起の部分でした。 地租改正条例の 「税は国民の幸福に直結するものである。 税制を公平なものに変え、国民の負担に偏りの無いようにする」 という文句が消え、納税の義務が唱えられたのです。 「政府が国民の生活を無事にするための役所であり、 税は、その費用をまかなう負担金」というこういった国民重視の理念から乖離して、 「政府は国民を保護する存在で、税を納めることは国民の義務である」という 逆の発想へと動いていっていることが分かります。 これではまた江戸のお上と下々に戻ってしまって、何も変わっていません。 そしてこのあたりから民と官で国を作る姿勢が崩れていくのです。 その後、明治政府は課税の公平化のためという名目で全国の土地の測量を始めます。 収穫高を見積もって、「この土地はこれだけの税を納めなさい」というのを定めたのです。 ただ、ここにも大きな問題がありまして。 政府の大前提として『旧来の歳入を減ぜざること』 ということがあったのです。 当時の明治政府は大変な財政難にあえいでいました。 なので、歳入が減ることは、近代化への投資の減少と、政府の不安定に直結したため、 あらかじめ用意していた収穫高を土地に押し付ける「押し付け反米」を行ったのです。 当然、こんな事をしたので、多くの土地で収穫高と税が合わないことが起きました。 当然農民は怒ります。受け入れない地方も多かったといいます。 しかし政府も次第に厳しい押し付けを始め、 新潟県で拒否を続けた農民に通常の3倍もの税を課したり、 越前の農民が外国に追い出すぞと脅しをかけたりしたのです。 実際に拘留されたり断食させられた農民もいたといいます。 けれどこんな無理矢理の税の押し付けは、まさに年貢の取り立てと変わらないもので、 「どうせ取られるなら安い方が良かった!昔の政府のがマシだ!政府を倒せ」と、 三重・愛知・岐阜・大阪堺にまたがる大きな伊勢暴動などが起こり、 軍隊が鎮圧に乗り出すまでに不満が高まってしまいました。 そしてこの頃、民の声を受け入れていた建白書の受付基幹も閉鎖されています。 「官」と「民」の対立はこうして始まったのです。 なんだかいろいろ考えさせられてしまいました。うーむ。

Posted by ブクログ

関連ワードから探す

関連商品

同じジャンルのおすすめ商品

最近チェックした商品