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フォトジャーナリスト13人の眼 集英社新書

日本ビジュアルジャーナリスト協会(編者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 集英社/集英社
発売年月日 2005/08/22
JAN 9784087203035

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商品レビュー

4.5

10件のお客様レビュー

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2016/08/29
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

13人がそれぞれに3~4枚の写真に新書で2~3ページ分の文章をつけて紹介。 本来それだけで伝える力をもった写真につけられた文章は、その国の歴史であったり、写真の後日談であったり。 淡々と書かれた文章もあれば、熱い文章もあり。 でも、どの写真も、この世界の現実。 心に、体に、一生消えない傷を抱えながら、行きていかなければならない。 社会の底辺で家族が支え合って生きる人たち、たった一人で世の中を生きていかなければならない少年兵、恨みを晴らしてやることを心の支えに生き延びる少年。 どの写真も、苦しくて胸がつぶれそうになる現実。 “彼によると、もしその現場に外国人ジャーナリストが証言者としていたら、イスラエル兵や警察も無茶なことをすることができず、彼の息子は殺されなかっただろうというのである。この時私はジャーナリストの役割が、起こってしまったことを伝えるだけではなく、悪いことが起こるのを阻止することにもある、と思い知ったのである。” アジアで、アフリカで、ヨーロッパで、内戦や紛争が後を絶たない。 命の危険はもちろんのこと、たとえ生き残ったとしても生き延びる困難は付きまとう。 “ユニセフを中心に世界の貧しい子どもたちへの予防接種は広く行われるようになり、乳幼児の死亡率は大幅に下がった。しかし、子どもたちの貧しさは何も改善されない。貧しいまま一生を終える人間が大幅に増え続けるだけ。” “長い歴史が育ててきた民族性や文化を、援助は短期間で破壊することができるのだ。一度壊れたものは元に戻らない。援助の必要性と危険性をわたしたちは学習しなければならない立場にある。いったい誰を、何を、私たちは援助しようとしているのか。必要な人に届き、それを元に自立できるようになるまで確認する、そこまでやって初めて援助といえる。” 善意の押し付けのような自己満足ではない何か。 この世界に私ができる小さな何か。 日本国民としてできること。 世界の一員としてやらねばならないこと。 この本から受け取った思いはとても重い。

Posted by ブクログ

2016/01/11

フリーランスのフォトジャーナリストとビデオジャーナリストの集団、日本ビジュアル・ジャーナリスト協会(2002年設立)に所属するジャーナリスト13人による、2000年代前半の世界で生きる弱き人々の映像と取材レポートである。2004年の一年間、信濃毎日新聞に連載された52本をまとめた...

フリーランスのフォトジャーナリストとビデオジャーナリストの集団、日本ビジュアル・ジャーナリスト協会(2002年設立)に所属するジャーナリスト13人による、2000年代前半の世界で生きる弱き人々の映像と取材レポートである。2004年の一年間、信濃毎日新聞に連載された52本をまとめたもの。 まえがきで、『もの食う人びと』の著者・辺見庸は、現在は、戦争をする絶大な経済力・テクノロジーを持つ一方の当事国や主要メディアにより、注視すべき実像が闇に葬られ、虚像が実像の装いで広められており、実像と虚像の境界を捉えるのは極めて困難であるとし、そうした中で、本書のジャーナリストたちは、「ないとされるもの、ないしはありえないとされるもの、さらにはわれわれの関心の外に野ざらしにされたものを、幽かな遠音に耳を澄まし、想像の視線を縦横に走らせ、ついには自ら風景に分け入ることにより、胸を打つ映像として眼前にあらしめる。・・・巨大なノイズの彼方の遠音を単に聴くだけでなく、視ようとし、さらには撮ろうともするのである」と述べている。 本書には、見開きのモノクロの写真1枚に、見開き2ページの文章が加えられている。 取り上げられた地域・テーマのいくつかは以下である。 〔チェルノブイリ、パレスチナ、ウクライナ〕消えた村々の歴史を記憶する責任 〔パレスチナ・ガザ地区〕自由を知らない子どもたち 〔アメリカ・ニューヨーク〕世界は何を目撃してしまったのか?「グラウンド・ゼロ」で考えたこと 〔レバノン〕離散したパレスチナ人家族たちの見果てぬ帰還の夢 〔イラク・バグダッド〕少女の目に刺さった「戦争」 〔東ティモール〕戦争の時代へ「遺言」映像 〔コソボ〕民族対立の果て 深い心の闇 近時のIslamic Stateによるテロと、それに対する報復の軍事攻撃。。。10年経っても根本的なものは何一つ変わってはいない。世界から争いが無くなる日は来るのだろうか。それによって傷つくのは多くの場合、弱い人びとであるのに。 (2010年11月了)

Posted by ブクログ

2012/07/09

「報道」という仕事に誇りを持ち、それに対して己の魂を削り取る覚悟がある写真家たち。生粋の”フォトジャーナリスト”がこの国にいるということを知って安堵した。彼らがどのように取材し、どのような葛藤や思いを抱えながらシャッターを切っているかが本書を通じてよく分かる。コンテキストとバック...

「報道」という仕事に誇りを持ち、それに対して己の魂を削り取る覚悟がある写真家たち。生粋の”フォトジャーナリスト”がこの国にいるということを知って安堵した。彼らがどのように取材し、どのような葛藤や思いを抱えながらシャッターを切っているかが本書を通じてよく分かる。コンテキストとバックグラウンドを知ること。それが、彼らの画が語るストーリーに奥行きをもたらすだろう。この本では、「写真」ではなく「言葉」という媒体を使って、世界が抱える痛み、矛盾、そして叫びを説明しようとしている。そして、彼らが紡ぐ言葉には重みがあり、読み手に信頼を植え付ける力があると思う。大切なのは、どの媒体を使うかではなく、どのスタイルを用いるかでもなく、ほんとうに「伝えようとする意志」があるか否かである。無関心を貫き、眼を背け続ける先進国とそこに生きる人々。。。「だったらお前もリングに上がってみろよ。」林克明氏のこの言葉が自分の胸に突き刺さる。

Posted by ブクログ

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