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私は金正日の「踊り子」だった(下)
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 徳間書店/ |
発売年月日 | 1997/04/30 |
JAN | 9784198606800 |
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商品レビュー
3.6
5件のお客様レビュー
よくぞ、思い切って脱国されました。虚飾にまみれた北朝鮮という国。国民に貧しく飢える生活を強いて自分たちは豪勢贅沢な生活だけでなく、エロにまみれたあきれるような宴を催している国の首領と側近たち。あきれを通り越して腹が立ってくる。 実は男としてそんなエロの世界に興味がなくもないにし...
よくぞ、思い切って脱国されました。虚飾にまみれた北朝鮮という国。国民に貧しく飢える生活を強いて自分たちは豪勢贅沢な生活だけでなく、エロにまみれたあきれるような宴を催している国の首領と側近たち。あきれを通り越して腹が立ってくる。 実は男としてそんなエロの世界に興味がなくもないにしてもだ、そんなことは自分のふところのなかでおこなうべきだ。国民の生活を奪ってまですることに腹が立つのだ。 とにかく国を出られて良かった。そしてこの本がもっともっと読まれて諸外国だけでなく、北朝鮮内でも広く国民に読まれて現政権、打破に向かってほしいと願う。 ただ、この本は1997年、金正日政権当時の話だ。現在2024年の金正恩政権ではこんなバカげた宴は催されてはいないかもしれない。それにしても北朝鮮国民の窮乏は続いているようだ。 この著者の北朝鮮に残った親族たちのその後が気になる。
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学部時代に購入したと思われる古い本を実家の本棚から発見して再読。同書は北朝鮮最高の芸術団「万寿台芸術団」の踊り子として活動する傍ら、金正日の踊り子、すなわち「喜び組」の初期メンバーとして金正日の秘密パーティーに参加していた女性の手記である。著者は1995年末に韓国に亡命した。 ...
学部時代に購入したと思われる古い本を実家の本棚から発見して再読。同書は北朝鮮最高の芸術団「万寿台芸術団」の踊り子として活動する傍ら、金正日の踊り子、すなわち「喜び組」の初期メンバーとして金正日の秘密パーティーに参加していた女性の手記である。著者は1995年末に韓国に亡命した。 著者は元々、地方に住む一般庶民の出身であり「出身成分」もあまり良いほうではないという。しかし、舞踊の才能を認められ、「血の海芸術団」を経て「万寿台芸術団」に入団。平壌の住民の中でも特に豊かに暮らすことのできる条件を与えられたほか、金正日の秘密パーティーに出席することにより、多くの「プレゼント」をもらっていた特権階級である。その後、結婚した男性も中央党幹部(大臣級)の息子で、夫や息子と共に(当初は末っ子を「人質」として北朝鮮国内においていかざるを得なかったのだが)イギリスで数年にわたって暮らすという、一般の北朝鮮人からはかけ離れた生活をしている。 そのためか、生活上の苦しみや貧困については同書の中であまり語られない。その代わり、北朝鮮で極めて強い忠誠心を持つ人が韓国を含む外国に対してどのように考えているのか、庶民とはかけ離れた豪華な生活をしている最高指導者を見て何を考えるのか、ということがよくわかる。 著者は「喜び組」メンバーとして金正日のパーティーに幾度も参加し、そこで行われる破廉恥なダンスなどを目の当たりにする。北朝鮮社会の厳しい規律の中で生きてきた著者は強い衝撃を受けるが「それで金正日の疲れが取れるなら・・・」とそれを肯定的に受け入れていくのである。 また、ロイヤルファミリーの1人の嫁候補として選ばれて「面接」のようなものを受ける過程も書かれている。同じ芸術団の友人がその「面接」に合格してうらやましさを感じるが、その後、夫の心が離れ、彼女が「行方不明」になってしまったことを知ることになる。 特権階級でありながら、一歩間違えれば人生が大きく変化してしまう、そんな危うい北朝鮮の人々の「生」を著者の経験を通して目の当たりにする。 強い忠誠心を持っていた彼女が、イギリスに住む数年間で北朝鮮に疑問を感じ始め、夫について亡命することを合意するまでの心の動きも比較的詳しく書かれている。 真の自由を求め、また子供により人間らしい教育を与えたい、と考えて脱北した人々を見ると、人間としての欲求は北朝鮮もわれわれも大きな違いはないのだな、ということに気付かされるのだ。
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北朝鮮では超エリートである初代喜び組の著者や、その旦那(高級官僚の息子で、金正日の秘密資金を管理していた銀行員)の生活を知りたい方には推薦します。 でも、政治犯の著書を読んだ直後や、並行して読んではいけません。 とても腹が立ってきます。 この上巻と下巻を読む間に、政治犯収容...
北朝鮮では超エリートである初代喜び組の著者や、その旦那(高級官僚の息子で、金正日の秘密資金を管理していた銀行員)の生活を知りたい方には推薦します。 でも、政治犯の著書を読んだ直後や、並行して読んではいけません。 とても腹が立ってきます。 この上巻と下巻を読む間に、政治犯収容所から出所後に韓国に脱出した2人の手記「北朝鮮脱出」を読みました。 「北朝鮮脱出」に描かれている北朝鮮最下層の体験記を読んでしまうと、この著者の書いている事(旦那が新型のBMWを乗っていたとか、イギリスで韓国の調味料を使っていたとか、義理の父が喜び組みのパーティーに来てたとか)そんな事はどうでもよく思えました。
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