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iPod Fan Book(2)
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商品詳細
内容紹介 | //付属品~シール付 |
---|---|
販売会社/発売会社 | 毎日コミュニケーションズ/ |
発売年月日 | 2004/09/28 |
JAN | 9784839915902 |
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iPod Fan Book(2)
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商品レビュー
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僕はiPodを持っていません。なのにこの本を楽しく読むことが出来たのには訳があります。実はこの本、ipod活用本の「ふり」をした、音楽愛好読本という仕掛け。つまり、機種に依存することなく読み進めることが出来るのはもちろんですが、何より「携帯音楽プレイヤー」マニュアルというより、「...
僕はiPodを持っていません。なのにこの本を楽しく読むことが出来たのには訳があります。実はこの本、ipod活用本の「ふり」をした、音楽愛好読本という仕掛け。つまり、機種に依存することなく読み進めることが出来るのはもちろんですが、何より「携帯音楽プレイヤー」マニュアルというより、「音楽を携帯する」マニュアルなのです。 物書きである僕がこの本を読むと、ipodとは関係ない本のネタを二〜三冊分は(もっとかな)思いつく、そんな愉しい本です。 白を基調にしたカバーと本文装丁は、とてもきれいで洒落ています。小綺麗な装丁の音楽CDジャケットや歌詞カードとiPodを横に置きながら読み進める本なのだから、これぐらいしっかりしたブックデザインでなければ本が負けてしまうことでしょう。この本なら、是非iPodの傍に置いておきたいという気にさせられます。そういったことが手放されない本の条件じゃないかとも思います。 さて、本書を読むと、無尽蔵に溜まっていく音楽CDとどのように付き合っていくのかが、携帯音楽プレイヤーを持っている、いないに関わらず、音楽ファン人生最大の壁になってくることが解ります。 我々は、何をどこまで捨て去ることが出来るのか? という観念的命題と、お金を払って商品を購入し続け、それに価値があるのだと信じ続けることが、いつまでできるのか? という哲学的命題。この恐ろしくベビーな命題二つを携帯音楽プレイヤーは背負っているわけです。 少なくとも、後者については、僕自身これまでの仕事で多少なりとも書いてきました。 一方の前者については複雑です。自分が自分の価値基準をどのように決めたら良いのだろうか? という事柄と深く関係していて、それは例えば、みんなが共通のOSやソフトを使うことで、一緒であることの便利さを書き進めるIT書籍の範疇では、いささか支えきれないかも知れないからです。 特に僕たちのような物書きが、IT書籍に限界を感じる時というのは、ひょっとしたら、この部分に息苦しさを感じるからではないでしょうか。 僕は、この本の著者である納富氏と、たまにそんな話になることがあります。パソコンやデジモノの楽しさを追求すると、不思議と書きたいことが、その範疇からどんどん外れてしまうことが良くあるのです。 「iPod Fan Book2」は、その範疇から出来るだけはみ出さないように注意しながら、範疇の外側にある楽しみを、こっそり読者に教えようとしています。これが、この本の楽しさの秘密です。 実は本書の著者、納富廉邦氏は僕の師匠に当たる人物です。打ち合わせの仕方から、本の組立方まで、数年かけて一通り教わった、と言うよりは盗ませてもらいました。 盗んだら本の形にして感想をいただいたり、お互いに話し合ったりする。これは指導や教育と言うよりも落語の稽古に近いものです。当然ながら納富氏は、僕が腹を立てずに読める本を書く、数少ない物書きの内の一人でもありまして、本書はマニュアル本としての中身も勿論折り紙つきです。現在、iPodに関して技術的に紹介できる事柄は、全て網羅されているといって良いでしょう。 これからiPodを恋人や大事な人にプレゼントする予定のある人は、ぜひ「iPod Fan Book2」を一緒に添えると良いかもしれません。iPodについての知識を一方的に押し付けるのではなく、誰かと一緒にiPodを楽しみ、探求する助けになることでしょう。
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