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百年たってわらった木
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百年たってわらった木

中野美咲(著者), おぼまこと

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百年たってわらった木

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 くもん出版/
発売年月日 2003/10/01
JAN 9784774307244

百年たってわらった木

¥550

商品レビュー

5

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2024/10/12
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〝森の中に、とっても格好のいい木がありました。どんなに強い風の日も、激しい雨の日にも、日差しの強い暑い日にも、百歳になるというのに、いつでも上を向いて立っている木でありました。けれども、そんな外見からは分からない、寂しい思いをしていました。それは、一人も友だちがいないことででした…〟百年の木を通して、ありのままの自分が大切なことを身をもって伝える、2002年「おはなしエンジェル子ども創作コンクール」の最優秀賞受賞作。

Posted by ブクログ

2010/03/25

★みどころ★   森の中に とってもかこいい木が ありました。   どんなに つよい風の日にも、 はげしい雨の日にも   ひざしのつよい あつい日にも   いつも 上をむいて 立っている木です。   ぐんと えだを上にのばし、葉っぱは するどく   はだは ツルツルピ...

★みどころ★   森の中に とってもかこいい木が ありました。   どんなに つよい風の日にも、 はげしい雨の日にも   ひざしのつよい あつい日にも   いつも 上をむいて 立っている木です。   ぐんと えだを上にのばし、葉っぱは するどく   はだは ツルツルピカピカです。   もう 百さいになる木だというのに、   どんなときでも、くたびれたようすは見せず   どうどうとしています。 その木が さいきん とてもさびしそうです。   「もう 百年もがんばってきたけれど、    友だちが ひとりもできない。    いつだって かっこよくしているのに、    だれも そばにきてくれない。」   と つぶやいています。  まい日 まい日 さびしくて   キリッと 上をむいていた葉が とうとう   しょんぼりと うなだれてしまいました。   そこへ、リスの親子が やってきました。   「葉かげが できているわ!    こんなあつい日には たすかるわ。    ここで 休みましょう。」   「ほんとだね、 お母さん。 すずしいね。」   「この木、 きょうは 葉っぱを 下にむけてくれて、うれしいね。」   と 木のそばで おしゃべりをしています。   「あれ? 葉っぱって、下にむけているほうがいいの?    そのほうが かっこいいのかなあ?」    木は リスの親子の会話に おどろきました。   もう 百年も生きている木は 上をむいてツンとしているのが、   ほんとうは くるしかったのです。   だから、 木はおおよろこびで 葉っぱを ダラリとさせました。   たちまち 動物たちが あつまりました。   百年も生きている木ですから、 葉っぱも 大きくて   どんなに おおぜいの 動物がきても ゆっくり 休めます。   でも そこに やってきた 小鳥たちは、   「この木 えだが ツルツルして とまりにくいよね。」   と いいました。   木は おどろきました。   「えっ 雨の日でも つよい風の日でも     かっこよくしていれば 友だちができる と 思って、    木のはだも ツルツルにしてきたのに・・・・。    そうか、 むりをしなくていいんだね。」   ほっとした木は その日から がんばることをやめ   かっこつけたりしなくなりました。   えだも太くて、 ぼこぼこの木ですが   なにせ 百さいの木ですから   これが ほんとうの すがたなのです。   むけた木のはだには 虫があつまり   とまりやすくなったえだは 鳥であふれ   いろいろなおはなしを 聞かせてくれます。   木は うれしくてたまりません。   虫も 鳥も 動物も たくさん あつまってきます。   大きく りっぱな木ですから、   みんな あんしんできるのです。   いままで つっぱってきた木ですが   つかれたときには つかれたように   つらいときには ないたっていいんだ   と やっと 気づいたのです。   百年もかかって ようやく気づいたなんて。   じぶんは なんてばかなんだ、と思っていると   「気づかないよりは ましだよ。」   と 鳥たちが いってくれます。   百年かかって やっと気づいた木ですが   みんなのおかげで、 これから   二百年も 三百年も 生きていられそうだと   きょうも わらっています。   小さな 小さな森の 大きな 大きな木です。  

Posted by ブクログ

2009/12/13

最初、どういうお話なんだろう?と題名から思いました。 木が主人公のようなので、百年は普通かぁーと思いながら…。 カッコよく見せたい。かわいく見られたい。 人もいろんな気持ちで自分を飾っている部分ってありますよね。 この絵本のよさは、人が主人公なのではなく、木が主人公という...

最初、どういうお話なんだろう?と題名から思いました。 木が主人公のようなので、百年は普通かぁーと思いながら…。 カッコよく見せたい。かわいく見られたい。 人もいろんな気持ちで自分を飾っている部分ってありますよね。 この絵本のよさは、人が主人公なのではなく、木が主人公というところです。 人の寿命は100年以内ですょね。 でも、木はもっともっと生きています。 どんな長い時間、自分を着飾っていても、これからの長い長い人生をありのままの姿で生きていいんだよ。ということを伝えてくれています。 低学年だけではなく、高学年や中学生に手に取ってほしい絵本です。 もちろん、おとなにも。 ありのままのすがた。 ホントは一番美しいすがたなのかもしれませんね。

Posted by ブクログ

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