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探偵の夏あるいは悪魔の子守唄 創元推理文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 東京創元社/ |
発売年月日 | 1990/09/14 |
JAN | 9784488404017 |
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探偵の夏あるいは悪魔の子守唄
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探偵の夏あるいは悪魔の子守唄
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商品レビュー
3.2
10件のお客様レビュー
物語の冒頭、探偵が(死んだはずの)おりん婆さんと峠で出会す辺りで、横溝ファンなら笑いが止まらないだろう〝本歌取り〟ミステリ。その他、犯行現場での「キチガイじゃが」とか、刑事たちの名前が映画で金田一耕助を演じた俳優の名になってるとか、ファンの琴線に触れるような小ネタには事欠かないが...
物語の冒頭、探偵が(死んだはずの)おりん婆さんと峠で出会す辺りで、横溝ファンなら笑いが止まらないだろう〝本歌取り〟ミステリ。その他、犯行現場での「キチガイじゃが」とか、刑事たちの名前が映画で金田一耕助を演じた俳優の名になってるとか、ファンの琴線に触れるような小ネタには事欠かないが、ミステリとしても上出来。メイントリックは小粒だが、例えば何故見立てを崩したような殺人が行われたのか、という謎とその解明なんて実に楽しい。横溝ファンなら退屈はしないだろう。
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自分は横溝正史読んだ事ないけど、読んだ事ある人なら楽しめるの? 話はとっちらかっててまとまりがなく、シリアスなのかコメディなのかもよく分からないキャラクター。 何だか読み進めるのに疲れる。
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一連の創元推理文庫の日本人作家作品に入っていたのがこれ。まだ日本のミステリシーンに疎かった私は無論の事、この作家についてはなんら知らず、紀田氏同様、創元推理文庫だから大丈夫という先入観で購入した。 本書は「探偵の四季4部作」と名のついた、世に知られる有名探偵小説シリーズの本歌取...
一連の創元推理文庫の日本人作家作品に入っていたのがこれ。まだ日本のミステリシーンに疎かった私は無論の事、この作家についてはなんら知らず、紀田氏同様、創元推理文庫だから大丈夫という先入観で購入した。 本書は「探偵の四季4部作」と名のついた、世に知られる有名探偵小説シリーズの本歌取り作品シリーズの第一弾である。で、題名から解るように本書では横溝正史の金田一シリーズがベースになっている。なんでもあとがきに書かれているように元々この作者は横溝ファンであり、自身のペンネーム「正吾」も横溝「正史」の「し」を数字の4と読み換えて、それに1つ足したのだと述べられている(だから読み方は「しょうご」ではなく「せいご」が正しい)。 そんな作品だから、正典である金田一シリーズを読んでいる方が作者の散りばめた横溝作品に纏わるガジェットなり、稚気なりを楽しめるだろう。私は当時も今も横溝作品には映像作品でしか触れた事はなく、したがってここに収められているパロディの数々はそれと気づかず、この作品における演出だと思っていた(「きちがいじゃが・・・」というのも横溝作品では有名なフレーズらしいが、未だに本歌のどこにどのようにして云われているのか知らない)。 しかしそれでも楽しめた。それは私が本作でのあるトリックを看破できたから、なおの事、楽しめたのを覚えている。冒頭に挿入された図面をじっくり見て、作者のトリックを見破ることが出来たあの瞬間を今なお最近の事のように覚えている。 が、もし今本作を読むと、上のような評価には至らないだろう。トリックはあるとはいえ、ミステリとしての出来については今では恐らく凡作の類いになるだろうと思われる。私がまだミステリ初心者だった頃に読んだからこその3ツ星評価だと断言できる。 その後私は彼の作品が文庫化されるたびに買ってはいたが、あまり出来が良くなかったので辞めてしまった。元々寡作な作家であり、その後買った作品も2冊ぐらいだったし、それらを読む頃にはこなれたミステリ読者になっていたため、本作で気づかなかった粗が目に付いてしまった。現在このシリーズは3部まで出ているようだが、その評判はあまり聞かない。 本書は駆け出しミステリ読者だった頃の仇花として私の記憶に残る作品となった。
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