しずかな旅人 ほっとたいむプラス2

ふくだすぐる(著者)

• 販売会社／発売会社: 岩崎書店/
• 発売年月日: 2002/09/30
• JAN: 9784265053421

商品レビュー

2018/02/17

「白い花」
キレイになりたい、認めてほしいと、色々な花を身につけるあまり、体が重くなっていく白い花。

「黄金の木」
少年と友だちの木から、ある日、金の樹液が出てくる。そこにたくさんの人が集まり、危険を感じるサルだったが、木はそのままにされた。

「あのころ」
幼い頃に夢中になっていたこと、信じていたことが、成長するに従って、楽しくなくなる、信じられなくなる。しかしそれは、なくしてしまったのではなく、ただ忘れてしまったのだ。

素朴な絵、素朴な文の中に、自分のあり方を考えさせてくれる、人間っていいなと思わせてくれる温かさがある。
嫌だな、辛いなと、凹んだ気持ちのときに読みたい一冊。

2011/05/30

きれいになりたいと色々な花を身につけていく「白い花」。でもある日その重さに耐えきれず・・・

少年と木は大の仲好し。その木から光る樹液が出てきて、人がいっぱい集まって来た。そのことに恐れを感じたサルだけど・・・「黄金の木」

「あのころ」のこと、なくしてしまったわけじゃないよ、ただ忘れてしまっただけ。だから思い出せばいいんだよ。

どれも心温まるストーリー。中でも「あのころ」が大好き。
手元に置いておきたい一冊。