竹光侍(2) ビッグCスペシャル

松本大洋(著者)

• 販売会社／発売会社: 小学館
• 発売年月日: 2007/05/30
• JAN: 9784091813206

商品レビュー

2025/10/20

2巻もよかった…。

獄門になったら、どこに自身の首が晒されるか聞いて、それを想像する宗一郎。「あ、蝶…」と蝶を眺めることがあるのだろうか

文字を習いたいというお勝とそれを叶える宗一郎。察しの良いお勝は自分から手習所を辞めることを宗一郎に告げるのが切ない。お勝のその機微だけで、頭がいい人なんだと思う。そして平仮名はマスターして、覚えた漢字は「宗一郎」というのが可愛くって、また泣けてくる。。

木久地登場シーンはバタバタ人が斬られて行くので、美しいながらも恐ろしかった。幻覚なのか本当なのかわからないような描写だったし。
勘さんと手を繋ぎながら団子食べに行きますって報告しにくる宗一郎見て癒されます…笑

2018/09/27

古本でこの巻から始めてしまった。
画力や構図が非常に上手い画家レベル。
アメリカの画家、ベン・シャーンばりのタッチで圧倒的。
著者の作品は何冊か読んだけど、絵柄がかなり変遷している。それも別に悪くはない。
もちろん話も面白い。
下町にひっそり暮らす剣豪というのはありそうな話ではあるけれど。何となく安倍晴明みたいな感じかな。

2018/04/08

瀬能宗一郎　は、おしなだもんで先生になるんだらなぁとか思った。
　さういふわけで得物を竹光にした瀬能の前に、幽霊が出て、刀だったら調伏ができるんだけえどさう言ふわけだもんで、といふナニが大変よい。
　御輿さんがあんなふうだけえど、ちゃんとお侍としての大人の事情を存じ上げとって、然るべきアレに然るべき処置をせるのが大変良い。