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永遠のフィレーナ(9) 青く果てしなく アニメージュ文庫
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永遠のフィレーナ(9) 青く果てしなく アニメージュ文庫

首藤剛志(著者), 高田明美

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永遠のフィレーナ(9) 青く果てしなく アニメージュ文庫

定価 ¥448

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 徳間書店/
発売年月日 1994/03/31
JAN 9784199000140

永遠のフィレーナ(9)

¥385

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2023/08/07

アニメ脚本家・首藤剛志の長編ファンタジー最終巻。帝国軍VS反乱軍の決戦!フィレーナのフィナーレは如何に。 大艦隊を率いて「狼のフィレーナ」軍に帰還したフィレーナは、反乱勢力を結集し、帝国軍との戦いに備える。しかし帝国の意図が見えた海での戦いは虚しいものだった。さらに続く最終決戦...

アニメ脚本家・首藤剛志の長編ファンタジー最終巻。帝国軍VS反乱軍の決戦!フィレーナのフィナーレは如何に。 大艦隊を率いて「狼のフィレーナ」軍に帰還したフィレーナは、反乱勢力を結集し、帝国軍との戦いに備える。しかし帝国の意図が見えた海での戦いは虚しいものだった。さらに続く最終決戦は、別の種である帝国人と非帝国人のどちらが生き延びるか、負けたほうが新爆弾によって全滅させられるという究極の戦いになってしまう。人類の後継者ははたして……? すべての駒が勢ぞろいして決戦へとなだれこむまとめ方は見事。フィレーナの仲間たちには、非帝国人だけでなく、帝国人種もいて、決戦の行方がどうなろうとも、全員は生き残れないことが確定している。この状況の中で、それぞれの生き様や人間関係、想いがじっくりと語られる終盤が見どころ。しかし決戦そのものの描写はあっさりで、これは正解だろう。 環境汚染によって住めなくなったこの世界は地球へのアナロジーでもある。それを前提に考えると、ヒトを超越したかのような超皇帝種が語る、現代文明人への痛烈な批判と警鐘ともとれる文章は、とても説教くさいなどと流せないリアルさが、今2023年を生きる我々には感じられる。非情に痛いところをつかれた、という感じなのだ。故・首藤剛志が残したメッセージとして、厳粛に受け止めたい。 無意味な仇討ちにくる強化人間フィスとフィレーナのラストバトルは、本作の対立の構造を改めてクローズアップするものだ。そこに超皇帝種が加わり、事態は思わぬ展開に。この、最後の数ページまでどうなるかわからないギリギリ感がラストらしいアクションで良い。エピローグもあっさりしているようでいて、なかなかに感慨深い。 全巻を通して描かれてきた高田明美さんのリラのイラストがすごく良いのだが、何よりも作者が書くリラのどこまでも明るい言動が最初から最後まで魅力的で、彼女あっての本作といってもいい。真面目過ぎるフィレーナとバランスをとったこのキャラクターは、作品そのものの印象にも影響していると思う。自分がネストならテスよりもリラを選ぶかな(笑)。

Posted by ブクログ

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