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フリーマントルの恐怖劇場
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フリーマントルの恐怖劇場

ブライアン・フリーマントル(著者), 山田順子(訳者)

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商品詳細

内容紹介 内容:森.遊び友だち.ウェディング・ゲ-ム.村.インサイダ-取引.ゾンビ.魂を探せ.愛情深い妻.ゴ-ストライタ-.洞窟.デッド・エンド.死体泥棒
販売会社/発売会社 講談社/
発売年月日 1994/11/10
JAN 9784062064484

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3

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2023/07/14
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※このレビューにはネタバレを含みます

国際謀略ものやサスペンス小説で著名な作家による怪談や奇譚12篇。原題が"The Ghost Stories"だけに殆んどが幽霊あるいはあの世絡みの話で、さしづめ"フリーマントルの幽霊物語"といったところ。 ・暴虐な領主の兄弟を苦難の末打ち倒した村人たちを襲う新たな恐怖「森」、 ・別荘として購入した豪邸。子供たちは母親に姿の見えない友だちと親しくなっていく「遊び友だち」、 ・輝かしい名声と歴史に彩られたアンバーウィック家とダンスタン家。両家に伝わる“2つのタブー”とは「ウェディング・ゲーム」、 ・WW2末期、他人の身分を手に入れて名を変えた元ドイツ人将校が、かつての自分の名で犯された(かつ自分には全く身に覚えのない)非道な行為を戦後に知る「村」、 ・法律スレスレの株取引で財界の超大物となった夫婦。妻が急死し夫は心酔する霊媒師に彼女の霊を呼び出してもらう「インサイダー取引」、 ・悪魔祓いの専門家でもある神父が、帰還しない先任者を探すためアフリカの奥地へ乗り込む「ゾンビ」、 ・殺されたCIAの情報部員が“あの世”へ行くために自分の魂を探して現世に戻る「魂を探せ」、 ・財産と若い愛人のため自殺に見せかけて妻を殺害した医師。全て上手く行ったはずだったが「愛情深い妻」、 ・無名のまま死んだお笑い作家志望の男が死後の世界でようやく日の目を見る「ゴーストライター」、 ・かつて洞窟ガイドとして名高かった男は、妻と愛息を奪ったその洞窟を憎んでいた「洞窟」、 ・NYのアパートで見つかった女性の死体。捜査の過程で妻の不倫に怒った夫の犯行と思われたが「デッド・エンド」、 ・19世紀前半のロンドン、医師のシンクレアは研究と名声のため解剖用の死体を必要とするようになる「死体泥棒」、以上12篇。 正統派の怪談風な「遊び友だち」や「ウェディング・ゲーム」、凄惨な復讐譚とも不条理話とも読める「村」、ゴシック調の「森」、信仰がテーマでもある「ゾンビ」など前半の作品はそれなりに怖さが前面に出ているが、「インサイダー取引」や「魂を探せ」、「ゴーストライター」はラスト一行でストンと落とす、さしずめ落語のような話だし、「愛情深い妻」は夫にとっては恐ろしいの一言だが、読んでるこちらは怖さより笑いがこみ上げてしまうような。 収録作中唯一ミステリ風な「デッド・エンド」は刑事たちが揃ってお間抜け。「死体泥棒」は、元々人道的だった医師が、知らなかったこととはいえ蛮行の報いを受けるというのが不条理でもある。「洞窟」は絶望した男の再生の話かと思って読み進めていたら……ラストの場面は個人的には蛇足な気が。 邦題や帯コピーの「超一級のホラー小説」という割に、全般的に怖さはさほどない。軽妙で読みやすい文章や内容だが、プロパーのホラー作家、怪奇小説作家とはやはり違うのだなという印象。調べてみるとこれらの作品は本国で発表されたものを邦訳したものではなく、最初から日本の小説誌に出すために書かれた(で翻訳して掲載)ものだとか(文庫版の巻末解説にはその辺が記してある模様)。 普段国際政治や謀略とか現実に則した作品がメインな著者だけに、これらは「幽霊なんだから何でもありでしょ~」とばかりに、半ばノリノリで書いてたんじゃないか、なんて風にも思えてくる。

Posted by ブクログ

2012/11/22
  • ネタバレ

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"The Gohst Stories",Brian Freemantle 短篇物語集。 死体泥棒の話がひとつ掲載。

Posted by ブクログ

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