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ひとりでお帰り コバルト文庫
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ひとりでお帰り コバルト文庫

谷山浩子(著者)

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ひとりでお帰り コバルト文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 集英社/
発売年月日 1994/02/03
JAN 9784086118194

ひとりでお帰り

¥330

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2011/06/10

はじめて出来た友達・美保の恋人を好きになってしまったアリス。「水曜日の夜をあたしにください」 そうして始まった恋人・タケルとアリスのデート。アリスにならタケルを奪われてもいいと言う美保。複雑な気持ちの中、アリスもタケルもお互いの心を止められなくなり、ついにタケルは美保と別れるのだ...

はじめて出来た友達・美保の恋人を好きになってしまったアリス。「水曜日の夜をあたしにください」 そうして始まった恋人・タケルとアリスのデート。アリスにならタケルを奪われてもいいと言う美保。複雑な気持ちの中、アリスもタケルもお互いの心を止められなくなり、ついにタケルは美保と別れるのだが―― 谷山浩子さんの同曲「ひとりでお帰り」がとても好きで、この曲から書かれた小説があると知ってどうしても読みたくなった。けど中古でも元の値段の5~10倍はする超レアもの。なんとか県内の図書館で見つけ出して(市立図書館では)初めて遠方から取り寄せていただきました。でも……これは……手元に置いておきたい!!! いつか絶対買う!! それくらい感動しました。久しぶりに本を読んで泣きました。 17年前のコバルト。ふるきよきコバルト。私の書くような小説はこの辺りのコバルトが合ってるんじゃないかなあと思いますがそれはおいといて、まさに少女小説という名称が似つかわしい易しい繊細な文章で描かれています。しかし内容は三角関係で、終盤になると結構どろどろしてる感じ。しかししかし、それを感じさせない文体と、眞部ルミさんのなんというかレトロ…ちょっと幻想的っていうのかな、そんな素晴らしい挿絵によって全体的に綺麗なものになってます。少女時代の恋の思い出というか。挿絵は本当にふつくしく、最後の展開をより幻想的に彩っています。 その最後の展開で泣きました。もともと「ひとりでお帰り」ってなんか突き放したタイトルでなんでだろう? って思ってたけど、その場面をよんでああ納得。何ともそのことは、苦しくて切なくて、しかし真理であり……私は自分の孤独と、恋の喪失と存在の疑問を考えて、泣きました。 私達は何度も何度も恋をして、そしてその度に一人になる。何度も何度も独りになる。孤独という夜気が君を襲うだろう。 だけど怖がらないで。孤独を受け止めて。そして何度も独りになって何度も孤独を受け止めて何度も傷ついて傷ついて――最後に、本当に自分を待っていた人に、出逢う時が来るんだ。 私達が自らの孤独を受け止めるのは苦しいことだ。恋をすることは、孤独を認めることは、傷つくことだ。だけどその淋しさが、誰かを照らす灯になる。そして長い道を渡った先に、本当に大切な人に出逢える…… アリスが彼と再会を果たすのはいつなのか。それはわからないけれど、いつか彼と再びめぐりあえた時、アリスはとても強く、そして孤独を愛せる人になっているんだろうなあと思う。 読んでから数十分くらいしか経ってなくて、なんともまとまりのないレビューで失礼。谷山さんは歌もいいし、沢山聴いていきたいと思ったけど、小説でもその世界観やテーマははっきり打ち出されているみたいです。他の作品も読む!

Posted by ブクログ

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