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臨界のパラドックス ハヤカワ文庫SF
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臨界のパラドックス ハヤカワ文庫SF

ケヴィン・J.アンダースン(著者), ダグビースン(著者), 内田昌之(訳者)

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臨界のパラドックス ハヤカワ文庫SF

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 早川書房
発売年月日 1994/07/31
JAN 9784150110673

臨界のパラドックス

¥220

商品レビュー

3.4

5件のお客様レビュー

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2010/05/28

なんとか開発を阻止し…

なんとか開発を阻止しようとするエリザベスの行為が思わぬ結果を招き、やがてナチスの手に核兵器が握られることに…期待の共作コンビによるサスペンスあふれる傑作SF。

文庫OFF

2019/11/04

反核兵器運動活動家エリザベスは破壊工作中に大爆発にまきこまれ、50年まえの世界にタイムスリップしてしまった。行きついた先は同じ場所の1943年。そこではマンハッタン・プロジェクトが着々と進められ、近日中に世界初の核兵器が開発されようとしていた。 タイムスリップした50年前とのジェ...

反核兵器運動活動家エリザベスは破壊工作中に大爆発にまきこまれ、50年まえの世界にタイムスリップしてしまった。行きついた先は同じ場所の1943年。そこではマンハッタン・プロジェクトが着々と進められ、近日中に世界初の核兵器が開発されようとしていた。 タイムスリップした50年前とのジェンダーギャップは笑うほど。マンハッタン計画に潜入するのにファインマン博士に好意を持たれる幸運。未来を知っている彼女も破壊活動して後の結果は制御できない なんとか開発を阻止しようとするエリザベスの行為が思わぬ結果を招き、やがてナチスの手に核兵器が握られることに”ナチスによって開発されたのは『死の塵散布爆弾』で、潜水艦の乗員は航海中、奇妙な吐き気に悩まされ、ニューヨーク市街に落下し盛大に噴煙を上げただけのBOMBは不発弾と思われたが翌日からバタバタと人が倒れ…  FDRの4選が阻まれデューイによって原爆投下無しで太平洋戦争は終わるが、原爆は“朝鮮、中国大陸、ベトナムで使用される。”歴史線と我々の世界はいつかは交わるのではないか。第三次大戦はすでに始まっている、プロローグは冷戦で、核開発闘争と威嚇&軍縮協定⇔条約破棄は序盤戦、掛け引きは周辺国で起こり…双方の誤算による全面対決はあるのか?

Posted by ブクログ

2019/03/12

SF好きには推薦したい一冊。反核運動に参加しているエリザベスは、核実験を止めるために、ロスアラモスの実験場に潜入する。しかし実験に用いられる機械と思われるものを破壊した瞬間、衝撃で50年の時間(書かれたのが1990年頃)を飛び越え、原爆を開発前、マンハッタン計画のど真ん中に降り立...

SF好きには推薦したい一冊。反核運動に参加しているエリザベスは、核実験を止めるために、ロスアラモスの実験場に潜入する。しかし実験に用いられる機械と思われるものを破壊した瞬間、衝撃で50年の時間(書かれたのが1990年頃)を飛び越え、原爆を開発前、マンハッタン計画のど真ん中に降り立つ。 こういうやつを読みたかったんや!という読書冥利に尽きる1冊である。ネタ自体はディック「高い城の男」を始めとして、第二次大戦の過程なり結果なりが変えられてしまう、平行時間物であり、アイデアとしては特に新しさはないものの、オッペンハイマーはもちろん、ファインマンやフェルミ、ノイマン、テラー、ハイゼンベルク、など、数々の実在の物理、数学者が登場し、彼らと絡んでいくところがこの本の醍醐味である。 物語は、過去に戻ったエリザベスのちょっと口を滑らせてしまったところから、歴史は大きく変わっていく。もちろんエリザベス以外にも、フォックス、エサウなどの実在しない科学者がいるわけで、かれらがストーリーを作っていく。 また、話自体もかなり歴史や技術に忠実で、ウランの濃縮方法、プルトニウムの臨界に持ち込む方法などキーとなる技術を丹念に取材してあり、非常に好感を持てるストーリーである。 最後は…。 いや、この本は、SF好きには読んでもらったほうが良いと思うので書くまい。

Posted by ブクログ

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