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永久戦争 新潮文庫
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商品詳細
内容紹介 | 内容:地球防衛軍.傍観者.歴戦の勇士.奉仕するもの.ジョンの世界.変数人間 |
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販売会社/発売会社 | 新潮社/ |
発売年月日 | 1993/06/25 |
JAN | 9784102255032 |
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永久戦争
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新潮文庫ディック短編集第3弾。全6編収録。 SFとは「ものの見方」を転換する文芸(映画等もある)だから、価値観の真っ向からの対立である戦争は絶好の素材。ことに(時代の)思い込み=狂気を描くのが常套手段(長編でもいきなり始まり設定はのちに説明)のPKDに絶好のジャンルで傑作も多い。...
新潮文庫ディック短編集第3弾。全6編収録。 SFとは「ものの見方」を転換する文芸(映画等もある)だから、価値観の真っ向からの対立である戦争は絶好の素材。ことに(時代の)思い込み=狂気を描くのが常套手段(長編でもいきなり始まり設定はのちに説明)のPKDに絶好のジャンルで傑作も多い。アメリカSFの第一の黄金期’60年代には未来を想定しながらWW2(太平洋戦争、欧州戦線)など過去の再話がなされたが、冷戦で米ソ対立・核ミサイル「相互破壊保証」をテーマとするようになった。『地球防衛軍』は、のちに長編化。両陣営ロボットが共謀して「地上で戦争している偽装をする」
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戦争をモチーフにした短編集。戦争の引き金になる人間、巻き込まれた市政の人間、戦後の廃墟の中で暮らす人間と、思想や立場は様々で、そこにSF的なギミックを落とし込むことで物語が滑り出していく。繰り返し出てくる廃墟や放射能塵の描写は終末感があり、奇妙な魅力を放っている。各短編を紐解いて...
戦争をモチーフにした短編集。戦争の引き金になる人間、巻き込まれた市政の人間、戦後の廃墟の中で暮らす人間と、思想や立場は様々で、そこにSF的なギミックを落とし込むことで物語が滑り出していく。繰り返し出てくる廃墟や放射能塵の描写は終末感があり、奇妙な魅力を放っている。各短編を紐解いていくと、「地球防衛軍」は戦争をロボットに代行させ、地下で暮らす人間が初めて地上の光景を目の当たりにするという物語。設定はありがちではあるが、道具や手段であったロボットがやがて本当の意味での代行者となって戦争を終焉に導く様が皮肉的で面白い反面、人類は他の助け無しでは滅んでしまうというアイロニーを含んでいる。「傍観者」は今のご時世ではとても恐ろしい短編だった。髪や歯などを自然のままに伸ばすセクト「自然党」が、それらを矯正して人間らしく清潔感に溢れた「清潔党」のセクトと対立している渦中の話で、この党派はカリカチュアライズされてはいるものの、ようは緊張が極限まで高まった右派と左派の闘争であり、これは今の政治情勢を鑑みるととても冗談には聞こえない話。中立である主人公はノンセクトではあるが、ノンセクトを自覚することの難しさや、党派内野党にもなれない優柔不断さ、一人党派も許さない政治情勢などに敗北する姿などが描かれている。最後の決断は物悲しく、たまらない無力感に満ちている。「歴戦の勇士」は未来からきた男というタイムスリップのギミックが、そのまま訪れる戦争などが上手く組み合わされた短編である。短編ではあるが、対立する立場や思想、人種が入り乱れる様は非常にスリリングかつ舞台劇のような面白さがある。「奉仕するもの」は戦争が終わりはしたが、その実態は誰も知らない世界で暮らす主人公が、壊れたロボットを見つけるというワンアイデアで組まれた短編。予想のつくオチではあるが、短いながらも、無知は罪であるという切り口の鋭さは中々のもの。「ジョンの世界」はかつてあった戦争を知るためにタイムスリップする物語であるが、序盤のジョンの見える世界がそのまま伏線となって繋がる様は見事。他の短編「変種第二号」とアイデアを共有しているのも面白い。「変数人間」は、未来から訪れた男がそのまま戦争の結果を現した「歴戦の勇士」とはギミックを逆にして、過去からの来訪者が未来の戦争の変数となるという設定。過去からやってきた男の技能がそのまま近未来の世界の足りなさやディストピアさを浮き彫りにしているのが興味深く、戦争の悲願を成就させるために男を殺そうとする軍人、逆転の兵器のために男を守る科学者などが、上へ下への大騒ぎをする様は短編とは思えない映画のようなスケール感で描かれている。ラストの兵器の伏線回収も見事で、結末の美しさは今回の短編集の中で随一であろう。初めてディックを読む人にも受け入れられやすい、わりとオーソドックスなSF短編集である。
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短編集だったのでさくさく読めたが 淡々としてあまり感情移入出来なかった ディックのSFはこんなんだったっけ 登場人物が誰が誰だか途中でわからなくなる (この本に限ったことではないかもしれないが・・・) 戦争で勝つ確率をコンピュータで計算したり、ロボットが人間の代わりに戦争する...
短編集だったのでさくさく読めたが 淡々としてあまり感情移入出来なかった ディックのSFはこんなんだったっけ 登場人物が誰が誰だか途中でわからなくなる (この本に限ったことではないかもしれないが・・・) 戦争で勝つ確率をコンピュータで計算したり、ロボットが人間の代わりに戦争するふりをしたりアイデアはおもしろかった
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