レィティアの涙 コバルト文庫

高遠砂夜【著】

• 販売会社／発売会社: 集英社/
• 発売年月日: 1993/12/24
• JAN: 9784086118132

商品レビュー

2010/05/28

色を取り上げられた王…

[文庫ＯＦＦ]

色を取り上げられた王国で、二人の翔翼人(リル・ディーン)が出会った人間は。

2011/02/21

「翼で飛ぶのではなく、その足で。この大地を踏みしめて出てほしい。我らから逃げるのではなく、われらの呪縛を解いてほしいのだ。歩くことによって」

内容紹介です

女神レィティアの怒りにふれたために色彩を失った王国フェネルスティ。王子ユーザは、転生のたびに誰よりも過酷な運命に苦しめられていた。だが、翼ある人間――翔翼人のカイとユリエが城の庭に舞い降りた夜、ユーザはある決意をする。一千年間自分を縛り続けた運命の鎖を、今こそ断ち切る時であると・・・。ユーザの頼みを聞いた二人は、引き換えに伝説の宝石「レィティアの涙」を要求してきた!!

『レィティアの涙』シリーズ第一弾。
ついでに高遠さんのデビュー作（たぶん）

この本について、一番に云いたいことは挿絵が赤坂RAMだってことですよ！（そこか！）
赤坂RAMって、普通の少女小説の挿絵なんかもしてたんですね！
やっぱり多少絵柄は変わってるけれど（当たり前か）こういったファンタジーな服装の少年（実年齢は少年なんてレヴェルじゃないけど）もイイ…！
表紙が綺麗で素敵。
RAMさんが描く女の子も可愛らしい。
性格は今ひとつ、だけどもね。この話に出てくる女の子は。

10年以上も前の作品をいまさら、と思わないこともないけれど。
読んでみると、やっぱりなんかいいなぁ。
そしてこの時代の小説はラノベじゃなくて、「少女小説」なんですよね。
今みたいに（と語れるほど、現在のラノベを読んではいないけれど）無理やり不幸だったり、幸せだったり、不条理だったりはしない。
決して誰が見ても幸せという終わり方ではないんだけれど、それを幸せと呼ぶか不幸と呼ぶかは、読み手に委ねられてる。
そういった享受の幅が私はかなり、好きです。

惜しむらくは、私が年を取り過ぎているということでしょうか。
さすがに20代も半ばに入って、この世界に没頭は出来ない…。
ただ、懐かしい思いには浸れると思います。

2007/09/21

マイナーですけど、好きな本。現在は「折れた翼」で止まってます・・・。たぶん完結してなかったような。。続き・・・出ないかなぁ。。