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ふぉん・しいほるとの娘(上) 新潮文庫
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ふぉん・しいほるとの娘(上) 新潮文庫

吉村昭【著】

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ふぉん・しいほるとの娘(上) 新潮文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 新潮社
発売年月日 1993/03/30
JAN 9784101117317

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商品レビュー

3.6

23件のお客様レビュー

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2024/11/29

幕末の長崎にオランダ船に乗ってやってきたシーボルト。その名前と日本での活動については何となく知っていたが、日本人との間に娘をもうけ、その血が日本に受け継がれていたとは知らなかった。 異国に開かれた長崎でも人目を引く容姿のイネは、当時当たり前に考えられていた嫁して子を産み育てるとい...

幕末の長崎にオランダ船に乗ってやってきたシーボルト。その名前と日本での活動については何となく知っていたが、日本人との間に娘をもうけ、その血が日本に受け継がれていたとは知らなかった。 異国に開かれた長崎でも人目を引く容姿のイネは、当時当たり前に考えられていた嫁して子を産み育てるという女の幸せを早々に捨て、勉学の道を志す。 タイトルからイネの一代記と思っていたら、それより圧倒的に幕末の騒乱を描いた部分の方がボリュームがあった。大小全ての事件、出来事を詰めんだような。 前半はシーボルトが主人公、後半は幕末事件簿。 それはそれで読み応えもあって、幕末が好きな人にはいいのかもしれないが、私はやはり女の一代記好きなので少し残念だった。

Posted by ブクログ

2023/08/30

幕末の長崎出島、シーボルトの妻、娘を描いた物語。 感想は次巻へ。 タイトルはシーボルトの娘とあるが、むしろ上巻はシーボルトお抱えの女郎おたきの物語だった。 人間らしい生々しいシーボルトが描かれた物語だと思う。

Posted by ブクログ

2023/04/03
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

日本史の授業ではさらっと出てくるだけで、ほぼ忘却の彼方にあったシーボルト事件。長崎へ旅行へ行くついでに、購入してみました(ただし到着したのは旅行中で、本作は旅行中に読みました泣)。 ・・・ シーボルト事件とは、平たく言えば、オランダ人に成りすましたドイツ人医師シーボルトが出島で名声を広め、例外的取り扱いを受けつつ、国法に触れる日本地図等の国家機密を持ち出そうとしたことがお上に露見し、彼自身は国外追放、その他関連したものが処罰を受けたというものでした。 で、本作。上巻では、題名にある「娘」より、むしろシーボルト自身とその妾である其扇(そのぎ)とのロマンス?や、シーボルトが密命を帯びて日本情報をあの手この手で集めようとしていること等(およびその周辺事項)にページ数が割かれています。特に後者はいつ露見してもおかしくないというスリリングが面白い。 また上刊通じて、当時の長崎の様子がいきいきと描かれているのが特徴であると思います。出島への出入りの厳しさや遊女の取り扱い、年中行事・祝祭化した「絵踏み」の儀式、オランダ船入港時の、港や野母の岬での緊張感など、時代劇を見ているかのようなビビッドさです。 いわゆる日本史の授業は主に政治史を追うことが中心で、そのなかにあってもシーボルト事件はさらっとしか触れられませんでした(少なくとも私の記憶にはその程度です)。でも本書を読むと、一医者がいわばスパイとして国名を帯びて日本を探る様子など、明治の産声を聞く前の日本の緊張感を学べる稀有な作品であると感じました。 また、西洋人との間にできた子の取り扱いなど、自身国際結婚をした身としては複雑な心境で読みました。まあうちはアジア系国際結婚なので外見はわかりませんが。 ・・・ まとめます。全編にわたり非常に緻密に描かれており、また大部になるため、なかなか読むのにスピードがでませんが、歴史好き(幕末・維新)、長崎に興味があるかた、医学の歴史に興味があるかた等々にはお勧めできると思います。

Posted by ブクログ