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インド王妃の遺産 集英社文庫ジュール・ヴェルヌ・コレクション
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インド王妃の遺産 集英社文庫ジュール・ヴェルヌ・コレクション

ジュールヴェルヌ【著】, 中村真一郎【訳】

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インド王妃の遺産 集英社文庫ジュール・ヴェルヌ・コレクション

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 集英社
発売年月日 1993/11/19
JAN 9784087602289

インド王妃の遺産

¥550

商品レビュー

3.3

7件のお客様レビュー

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2010/05/28

ヴェルヌはウェルズに…

ヴェルヌはウェルズにくらべて、科学文明に関して、楽観主義者といわれていますが、後期になると徐々にペシミスティックになっていきます(これはヴェルヌの私生活も原因の一つですが)。本書は、鋼鉄都市が平和をめざす理想都市を攻撃するというストーリーなのですが、最後は非常に悲壮的な描写があり...

ヴェルヌはウェルズにくらべて、科学文明に関して、楽観主義者といわれていますが、後期になると徐々にペシミスティックになっていきます(これはヴェルヌの私生活も原因の一つですが)。本書は、鋼鉄都市が平和をめざす理想都市を攻撃するというストーリーなのですが、最後は非常に悲壮的な描写があり、ヴェルヌの作品なのかな?と疑問に持つ方も多いと思います。

文庫OFF

2010/05/28

世界制覇の野望に燃え…

世界制覇の野望に燃える鋼鉄都市が、科学の粋を集めて平和をめざす理想都市を攻撃!インド王妃の莫大な遺産で建設された2つの都市の運命は?世界大戦を予見したSF長編です。

文庫OFF

2020/02/24

 本作品は1879年に出版。普仏戦争(1870~1871年)でフランスが負けた後だったようで、ドイツ人のシュルツ教授が徹底的な悪人として描かれています。  今のドイツ人は本作品をどう思うのでしょうか。  確か1864年出版の『地底旅行』では、主人公のリーデンブロック教授は勤勉なド...

 本作品は1879年に出版。普仏戦争(1870~1871年)でフランスが負けた後だったようで、ドイツ人のシュルツ教授が徹底的な悪人として描かれています。  今のドイツ人は本作品をどう思うのでしょうか。  確か1864年出版の『地底旅行』では、主人公のリーデンブロック教授は勤勉なドイツ人でした。  ウィキペディアにも言及ありますが、ヴェルヌのドイツ人描写も戦争によってひどくなったようです。  戦争は人に憎しみをもたらせます。  平和であることにこしたことありません。    シュルツ教授は殺人兵器として、すごい爆弾を発明します。  これ、実用化が検討されなかったのでしょうか。  ナチスドイツや旧日本軍が原子爆弾の製造をあきらめ、この炭酸爆弾の実用化を検討していたらどうなっていたでしょうか。  シュルツ教授の建設した鋼鉄都市は、秘密基地のようなものです。  徹底したトップダウン型で、各区画は孤立してトップの支配下にあります。  この秘密基地に主人公のマックスが潜入・調査し、脱出するというスパイ冒険が本作品の中核を占めています。  ヴェルヌは色々なタイプの名作を残しているのですが、スパイものも描いていたんですね。    軍事に特化し超爆弾を持つ鋼鉄都市が戦争を想定していないサラザン博士の都市を攻撃すればひとたまりもありません。  そんなのどうすれば防げるのかと思っていれば、意外とあっけなく終わりを迎えました。  少々ご都合主義的な展開のようですが、これはこれで仕方ないですね。  もしあのような事故が起こらなければどうなっていたかシミュレーションしてみればどうなるでしょうか。    https://sfklubo.net/500million/    http://sfkid.seesaa.net/article/473732915.html

Posted by ブクログ

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