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マルグリット・デュラス 閉ざされた扉
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 河出書房新社/ |
発売年月日 | 1993/05/25 |
JAN | 9784309202174 |
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マルグリット・デュラス
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商品レビュー
4.5
2件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
原題は『M・D』。デュラスの38歳年下の“恋人”ヤン・アンドレアは20歳の時から熱狂的なデュラスのファンで手紙を5年間送り続けたが、デュラスからの返事は受け取ることがなかった。ヤンからの手紙が途絶えた時、デュラスからヤンに会いにくるように手紙が来る。ヤンは身辺整理をしたうえでデュラスのもとを訪れ、初めて会ったその日からデュラスと共に暮らし始めるが、ふたりの蜜月はアルコールに溺れる生活となる。 本書はそこから始まるヤンによる手記。アルコール依存症を克服するため入院したデュラスの周囲には、過去の作品の登場人物たちが取り巻いている。デュラスは常に登場人物たちのイマージュを見ている。デュラス以外の人々には幻覚に思えるだろう。ヤンは同じイマージュを見ることができないが、デュラスの全ての作品を熟知しているヤンであるからこそ、デュラスが見ているものたちを理解することはできる。マスコミを避けるためにデュラスの入院は黙秘されているが、その病院は世界中の裕福な人々が集まっている。肝臓をやられ、脳への影響が懸念されながらも一命をとりとめたデュラスは退院して自宅に戻る。 二人の生活が再び始まるが、その生活は相変わらず彼女の作品の登場人物たちが亡霊のように取り巻いている。もしかするとデュラスが彼らのことを口にするのはヤンの前だけなのかもしれない。ヤンはホモセクシャルでありながらも、デュラスのとの関係性を一貫して愛と呼ぶ。 入院の体験を元にデュラスは『死の病い』を書き、世界的ベストセラーになった『愛人(ラマン)』を書くのは、さらにこの後のこととなる。この本のフランスでの出版は1983年。
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デュラスの影響が色濃く残る語り口。解説読んでそりゃそうかと納得。 デュラスとヤンの関係性もとても心惹かれるけど、やはりデュラスの創作風景がたまらない。 デュラスのような”エレガンス”な人間になりたいものだ。 アル中ではなくてね・・・・・。
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