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遠花火
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遠花火

伊藤桂一【著】

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遠花火

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商品詳細

内容紹介 内容:遠花火.絵馬の女.萩の咲く道.落雀の賦.因幡の兎.いつか、その日を.崖の石蘭.菜の花月夜.牡丹の咲くころ.死神剣法.狐の嫁入り
販売会社/発売会社 毎日新聞/
発売年月日 1993/08/10
JAN 9784620104775

遠花火

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2013/02/06

私がいつも利用する図書館ではテーマに沿った本の特集をしています。今月のテーマは「バレンタインにラブストーリーを」 バレンタインにちなんで、さまざまなラブストーリーの本がピックアップされていました。この本もその中の一冊でした。時代小説なのにラブストーリー?ちょっと興味がわき、読んで...

私がいつも利用する図書館ではテーマに沿った本の特集をしています。今月のテーマは「バレンタインにラブストーリーを」 バレンタインにちなんで、さまざまなラブストーリーの本がピックアップされていました。この本もその中の一冊でした。時代小説なのにラブストーリー?ちょっと興味がわき、読んでみました。11話の短編集です。主に江戸時代の人々の恋愛話でした。女郎とお客の死を賭けた逃亡の話、闇打ちされた主人の妻に想いをはせ、主人の敵をとる武士の話。恋女房を貧困の末に病死させた侍が義賊となる話。レイプされた幼馴染みの仇討を計画し見事に実行した男の話。この作品の中のラブストーリーは、ハッピーエンドとなるのはほとんどありません。恋しい相手が亡くなった敵打ちだったり、やっと結ばれたと思ったら病死したりと・・・悲恋のものが多かったです。江戸時代という背景がそうさせたのでしょうか。でも、情熱的で一途な愛が伝わってくる作品です。切なくもの悲しい、時代小説恋愛ものですが、地道に生きる市井の人々のしたたかさも感じられました。

Posted by ブクログ

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