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決闘者宮本武蔵(下) 新潮文庫
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決闘者宮本武蔵(下) 新潮文庫

柴田錬三郎【著】

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決闘者宮本武蔵(下) 新潮文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 新潮社/
発売年月日 1992/07/25
JAN 9784101150406

決闘者宮本武蔵(下)

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商品レビュー

4.5

2件のお客様レビュー

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2009/11/15

(2003.12.29読了)(2003.01.17購入) 宮本武蔵の年は終わってしまった。年末に読み終わったのであるが、レビュー登録が遅れてしまった。 柴田錬三郎の小説を読むのは、この本が始めてである。 解説によると柴田錬三郎は、吉川英治の「宮本武蔵」について「武蔵はいったいどう...

(2003.12.29読了)(2003.01.17購入) 宮本武蔵の年は終わってしまった。年末に読み終わったのであるが、レビュー登録が遅れてしまった。 柴田錬三郎の小説を読むのは、この本が始めてである。 解説によると柴田錬三郎は、吉川英治の「宮本武蔵」について「武蔵はいったいどうして食っているのか、たった一行も書いていなかったことを、私は、ふと思い浮かべた。武蔵をして、諸国を剣術修業の回遊をせしめるのに、いちいち、何で食っていたかにまで気を配るのは、どうも物語展開上都合が悪かったに相違ない。」と書いているという。僕も同じようなことを感じていたので、・・・。生活感がよく出ていたのは、津本陽の「宮本武蔵」である。 「決闘者 宮本武蔵」は、1970年から4年かけて書かれたという。単行本と、文庫本はまず講談社から出版され、その後新潮文庫になり、集英社文庫になっている。 この本には、荒くれがいっぱい登場する、佐々木小次郎もかなりの荒くれだ、妻帯者と決闘すると、決闘に勝ち、妻も犯してしまう。暴力とセックスが氾濫している感じだ。読者サービスかもしれないがちょっと辟易してしまう。 粗筋については、下巻の解説にまとめられているので、少し借りると、「柴田錬三郎の「宮本武蔵」は武蔵3歳の幼児期から始まる。父が宿敵の平田無二斎に斬られ、母はその無二斎に犯される。母を助けようとした武蔵は、過って母ののどを刺してしまう。孤児となった武蔵を無二斎が養い、「隙あらば、いつでも斬りつけてこい」という。無二斎のもとで、武蔵はほとんど独習で剣の修業に励む。十八歳の時、宇喜多軍の一員として合戦に参加するが、集団戦闘の中では自分の剣技が発揮できないと悟り、一対一の決闘に命をかけることになる。」 柴田さんの吉川「武蔵」に対する疑問については、「宮本村の長であった父の死後、村人たちが長への納品を怠っていることを厳しく弾劾し、米一石につき銅銭10枚を納めさせ、この小作料を鴻池家の支店を通して受け取っていた」という設定にして解決している。 ずっと脇役として武蔵の周りをうろうろしている人たちとしては、関白秀次のご息女夕姫、抜け忍の妻六、孤児伊織がいる。 同じ人物を扱いながら、小説家は、空想の翼を広げいろいろな描き方ができるというのは、たいしたもんだと改めて感心した。 吉川英治、小山勝清、司馬遼太郎、津本陽、光瀬龍、柴田錬三郎と読ませてもらった。 ☆関連図書(既読) 「宮本武蔵」津本陽著、文春文庫、1989.02.10 「決闘者 宮本武蔵(上)」柴田錬三郎著、新潮文庫、1992.07.25 「決闘者 宮本武蔵(中)」柴田錬三郎著、新潮文庫、1992.07.25 「宮本武蔵」司馬遼太郎著、朝日文庫、1999.11.01 「宮本武蔵」光瀬龍著、廣済堂文庫、2002.04.01 「随筆私本太平記・随筆宮本武蔵」吉川英治著、講談社文庫、1990.10.11 「謎の剣聖・宮本武蔵」加来耕三著、祥伝社文庫、1995.10.30 「謎解き宮本武蔵」久保三千雄著、新潮文庫、2003.01.01 著者 柴田錬三郎 1917年3月26日 岡山県生まれ。 岡山県立二中、慶応大学支那文学科卒業。 1952年 「イエスの裔」で直木賞受賞。 1956年 週刊誌に「眠狂四郎無頼控」を連載開始 1970年 『英雄ここにあり』で吉川英治賞受賞。 1978年6月30日死去 (「BOOK」データベースより)amazon 紀州山中で、仇敵の鎖鎌の名人宍戸梅軒を破った後、江戸に下った武蔵は、細川家家老長岡佐渡から、同家兵法師範となっていた佐々木小次郎との試合を所望され、九州へ赴く。対決はついに実現した。所は豊前長門の海門・船島。しかしその日、刻限を過ぎても武蔵は姿を現わさない。待つこと一刻、遅参に苛立つ小次郎の眼に漸く、沖合の波にもてあそばれる一艘の小舟が映った…。

Posted by ブクログ

2009/10/12

上~中編にあったような怒濤の決闘はなく、いささか落ち着いてきた感のある下編。 武蔵だけでなく、彼を取り巻く人たちのドラマもきっちりえがかれていますが、逆に、「あの人どこ行ったの?」という放置のおかたも……。 真田幸村 猿飛佐助 夕姫 この三人はふっつりと姿を見せなくなりました...

上~中編にあったような怒濤の決闘はなく、いささか落ち着いてきた感のある下編。 武蔵だけでなく、彼を取り巻く人たちのドラマもきっちりえがかれていますが、逆に、「あの人どこ行ったの?」という放置のおかたも……。 真田幸村 猿飛佐助 夕姫 この三人はふっつりと姿を見せなくなりました。 まあ、別にいなくてもいいようなキャラなんですが……。 記憶がちょっと定かでないんですが、吉川英治版の「宮本武蔵」には、幸村は出ていなかったと思いますので、やはりこれは、作者のお気に入りってことで出したのでしょうかね。 幸村と佐助目当てに読み始めたのですが、いなくても、充分におもしろいんですが。 あと、喜和も後半、出ませんでしたね。 伊織は、どうしたんでしょう。 伊織といえば、彼はまことに立派な青年になって、幼い頃のやんちゃぶりなど、見る影もありません。 なんていい男なのでしょうか。 武蔵の決闘は、佐々木小次郎との立ち合いで幕を閉じますが、この武蔵の戦法というのが、作戦まできちんと含めたもので、ただ業前を競っているだけではない。 なので、純粋に「強さ」を求めて読めば、この武蔵は卑怯者に思えるかもしれません。 そこを「智慧者」と見るか「卑怯者」と見るかは、読み手次第なのではないかと……。 わたしは、その意表を突く作戦も、面白く読めました。

Posted by ブクログ

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