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ミノタウロスの森 ハヤカワ文庫FT
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 早川書房/ |
| 発売年月日 | 1992/09/30 |
| JAN | 9784150201692 |
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ミノタウロスの森
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商品レビュー
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1件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
本作品を評して「人間のキャラクターをほとんど理解不能なエイリアンとして描いている」とリン・カーターは言った。 ……そうか? リン・カーターの言葉は眉唾で聞いておくほうがよいのかもしれない。 むかえうつ「けものの国」のけものたちの、人ならぬ怪物性のほうが際立って感じられる。その表現には秀逸かつユニークと思われるものがある。個々をとってはホラーの描写としても稀有だと感じられるものもある。 『モンスター誕生』というゲームブックがある。『レリクス』というアクションゲームがある。『ロストパワー』『ラストハルマゲドン』というCRPGがある。モンスターを主人公にした作品というものは、コナンに対するエルリックのように、アンチテーゼという意味で普遍的であるのかもしれない。これらはモンスターがモンスターたるべく描かれていたように思う。 『モンスターの逆襲』は、主人公はモンスターだが「メンタルが善性を持つ人間」という体で描かれた偽善的ゲームブックである。どこからこんな甘っちょろい考えが生えてきたのかと思っていたが、先駆者がいた。 本書は、なにかを目指して書かれたがうまくいかずLOTRフォロワーとして強引にかたちをつけたように見える。いきあたりばったりだし、たぶん1960年代の空気に忖度している。物語としての出来はよくない。 p.163 青魔術。この場限りの言葉。なにを指すのか、なにができるのか不明。「青魔術の力が作物を壊滅させるだろう」 日常パートが当時のアメリカっぽい。ミノタウロスの住居にパラソルがある。地の文でダイバーとか言っている。 古代ギリシャが舞台。ミノタウロスらはけものの国のけものたちは、狩猟や採取、原始的な農耕や畜産を営んでいる。数百人程度の侵略者に全滅させられてしまうほどの人口であるのに、専門職で身を立てているものもいる。どこで書かれたものか、本もある。本質的にモノに不自由していない生活が透けて見える。人口の規模や文化レベルに比して、生活に余裕がありすぎるのだ。生活を下支えする労働力(かろうじて奴隷ではない)も存在する。 アメリカ人は窮乏を描けないのではなかろうか。事態がどんなにひどいことになっても、基本的人権は守られると信じているふうである。そこにはインフラも含まれている。これは、本作品に限ったことではない。
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