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立花ゴルフ倶楽部
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 毎日新聞社/ |
発売年月日 | 1991/09/30 |
JAN | 9784620104447 |
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立花ゴルフ倶楽部
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【あらすじ】 馬部雄司が東星緑化サービスに出向して10年が経過していた。36歳で課長ではあるが、親会社・東星化学への復帰を望んでいた。同期の出世頭の山本もまた親会社で課長をしていた。 東星緑化サービスは公園やゴルフ場で使う資材や薬剤を販売する会社である。 馬部はある薬剤を混...
【あらすじ】 馬部雄司が東星緑化サービスに出向して10年が経過していた。36歳で課長ではあるが、親会社・東星化学への復帰を望んでいた。同期の出世頭の山本もまた親会社で課長をしていた。 東星緑化サービスは公園やゴルフ場で使う資材や薬剤を販売する会社である。 馬部はある薬剤を混合調合することで毒性がなく効力が上がることを発見し、特許を得た。この薬剤「グリンサー」は良く売れ、ゴルフ場の芝生用殺菌剤として圧倒的なシェアを持つ日興化学販売の「ユーエル」の地位を脅かすまでになっていた。 アメリカでは「ユーエル」に発がん性があるという声が大きくなっていた。 ある日馬部はアルプ社の富岡に連れられた「クラブ紅玉」で一番の売れっ子というホステス・晶子と知り合う。整形して気付かなかったが、晶子は以前付き合いのあった奥野祥子だった。成り行きで二人は再び付き合うことになった。 そのような時、東星化学と日興化学販売が業務提携するという話が持ち上がった。 しかもこの話の出所は東星化学の同期・山本課長であり、その山本課長の妻は日興化学販売の営業本部長の佐原常務の娘だったんだよ!な……、なんだってえ~~~!! 実は彼女は馬部と付き合っていたのだが、馬部が子会社に出向が決まると手のひら返しをして山本に乗り換えたのである。 そして明らかになる奥野祥子の本心! 馬部の取引相手でもある立花ゴルフ倶楽部は土地の買収時、強引なやり口でトラブルを起こしていたのだった。村人たちは土地の買収で分断され、祥子の父や兄は土地の買収に最後まで反対していた。ところが二人とも謎の死を遂げたのである。 日興化学販売の希田社長の関与を疑う祥子は、興信所を使って紀田社長について色々な情報を調べ上げていた。 祥子は馬部に協力を依頼し、馬部は会社に辞表を出して協力することにしたが……。【あらすじここまで】 以前私は同じ作者・河野修一郎の『動物慰霊祭』を読んだことあります。 面白そうな素材でしたが、純文学路線で、あまり大きな事件はなく淡々と終わって物足りなく思ったものです。 ところが本作品はなかなかドラマチックな展開でした。『動物慰霊祭』から一年もたたずに出版された作品ですが、著者の技量の向上というか、エンタメ路線で読者の興味をかき立てる技術が上達しているように思います。 本書ではビジネスの現場での人間関係や政治との関係など、嫌な部分が描かれています。 河野さんは20年間化学会社に勤務していたということで、その間に見聞した色々なことも反映されているのでしょう。 「経済小説」というジャンルがありますが、本作品もそれに入るのではないでしょうか。 社会のイヤな部分を知るためには経済小説が勉強になります。 しかし、私にはストレスが耐えられないので、そういうストレスとは無縁の現実感の薄いジャンルの小説を読むことが多くなります。 本作品のミステリー部分としては、探偵業素人のはずの祥子さんと馬部にしてはよく活躍しています。 馬部なんか、本職だった元・刑事に直接聞き込みに行って互角に渡り合ったりしています。 そして最後にはついに実力行使に至るのですから、素人がよくもそんな大それたことをとハラハラさせられます。 祥子と希田社長の交渉はなかなかの落としどころです。やり過ぎて失敗することを思えば、いい所で手打ちしました。こんなところも祥子さんの類まれなキャラ設定です。 そして、馬部と祥子さんの今後については描かれていません。二人はその後どうなるのでしょうか。その辺は読者の想像に任せたということでしょうか。 OLDIES 三丁目のブログ 素人ながら大それた調査&実力行使【立花ゴルフ倶楽部】河野修一郎 https://diletanto.hateblo.jp/entry/2024/04/22/204050
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