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下へのぼる街
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下へのぼる街

小杉健治【著】

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下へのぼる街

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 勁文社/
発売年月日 1991/05/10
JAN 9784766912630

下へのぼる街

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商品レビュー

3.5

3件のお客様レビュー

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2016/07/06

イメージ参照(http://kentuku902.seesaa.net/article/387155498.html)

Posted by ブクログ

2012/07/13

飽きずに読めた。これが率直な感想である。 本書で秋本が言っていたことは正しいと思う。しかし、仕方がないことである。彼のように思っても彼のような行動はとれない。というより、とらない。 また、村山の生い立ちは判らないが、あまりにも自分勝手で甘えていると感じた。皆、色々なことを我慢した...

飽きずに読めた。これが率直な感想である。 本書で秋本が言っていたことは正しいと思う。しかし、仕方がないことである。彼のように思っても彼のような行動はとれない。というより、とらない。 また、村山の生い立ちは判らないが、あまりにも自分勝手で甘えていると感じた。皆、色々なことを我慢したり、嫌でも人付き合いをしたりしている。 全体を通して言えることであるが、共感がもてない作品であった。

Posted by ブクログ

2010/02/09

【下へのぼる街】 小杉健治さん 日雇い労働者の街「山谷」 この街に流れてくる者は過去を捨てていたり、 過去から逃げ出してきたりした者が多くいた。 その日暮らしの生活で、日銭を稼ぎ酒を飲む。 体を壊せばたちまち野垂れ死にの憂き目にあう。 そういう人たちの町であり、そういう生活...

【下へのぼる街】 小杉健治さん 日雇い労働者の街「山谷」 この街に流れてくる者は過去を捨てていたり、 過去から逃げ出してきたりした者が多くいた。 その日暮らしの生活で、日銭を稼ぎ酒を飲む。 体を壊せばたちまち野垂れ死にの憂き目にあう。 そういう人たちの町であり、そういう生活を 受け入れている人たちの街であった。。 村山四郎と坂上源吉もそうであった。 人嫌いの村山ではあったが、年齢が一回り以上も上の 坂上にだけは心を開いていた。 ある日村山は倉岡という男から強盗の話を持ち込まれた。 ターゲットはリゾート開発会社社長の金光だ。 彼は大物政治家とも繋がりがあり、裏金が いつも自宅に置かれており、それを奪うというのだ。 村山は坂上にこの話を相談した。 「よせ」と止められると思っていた村山の予想に反し、 坂上はコレを最後に山谷から離れ、まじめに暮らすように 説得し、、坂上自身もこれを機に山谷から離れ 故郷へ帰るつもりでいた。 後日倉岡、村山、坂上は金光社長宅に押し入り 現金を奪うが、倉岡が金光社長を刺してしまう。 金光社長宅から逃げる際、倉岡二人に金を預けて 別行動をとる。 翌日の新聞には金光社長殺害事件の記事があり 強盗犯は二人と書かれていた。 村上と別れ金を持って故郷へ帰った坂上に対し 故郷の家族は冷たかった。 家族を捨てたドヤ街の住人に、帰るべき家は存在せず 安住の地はドヤ街以外には無かった。 ☆ 企業や政治の悪を暴く使命感に燃えていたジャーナリスト。 彼は自らの書いた記事を世間に公表するには新聞社や出版社 という企業に頼らざるを得ず、その企業すらも自主規制という 形で言論の自由を束縛されている現実に 筆の無力さを痛感し挫折した。 風潮に乗っていた売れっ子作詞家はスキャンダルが元で 業界から脱落した。 一度 社会から脱落した人たちが、自分の心の中に くすぶる僅かな種火を再び燃え上がらせようとする。 ☆ 少し歯車が狂っただけで、その後の人生が大きく変わる。 村上も些細なコトから殺人を犯し、その後も 望まない殺人を次々と重ねる。 コレは極端な例にしても、決して珍しいことじゃない。 大企業に身をおいても、それだけで安泰という時代じゃ なくなっているような気がする。 民主主義の末路が格差社会やグローバル化というモノ なのかなぁ。。  

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