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虚空の眼 創元推理文庫
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虚空の眼 創元推理文庫

フィリップ・K.ディック【著】, 大滝啓裕【訳】

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虚空の眼 創元推理文庫

定価 ¥924

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 東京創元社/
発売年月日 1991/06/21
JAN 9784488696085

虚空の眼

¥550

商品レビュー

4

7件のお客様レビュー

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2010/05/28

彼らが知っている現実…

彼らが知っている現実世界とは微妙に違った世界だった。元の世界に帰る方法は? 日本においてディックの名を一躍高からしめた傑作長編。

文庫OFF

2017/06/08
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

陽子ビーム偏向装置の事故に巻き込まれた8人の男女が、現実世界とよく似た、しかし奇々怪々な法則の支配する世界に放り込まれるSF長編。 他の世界を扱ったディックの作品は多いけれど、それが長編になると、複数の平行世界が絡み合っていき、物語が複雑になったり哀切さの漂うものになったりする傾向があるように思う(それも大変面白いのだけれど)。 本作は複数の世界を扱いながらも物語は簡潔で、前向きなメッセージもあり、エンターテイメント性が高かった。主人公が、奇妙な世界群の法則や構造を読み解こうとする謎解きの要素や、皮肉な笑いも随所に見られる。ディック節を存分に味わえる良作。

Posted by ブクログ

2015/08/28

夏のディック強化月間。当たりの1冊。 加速器?べヴァトロンの事故から覚めたら、現実にはあり得ないような宗教に支配された世界で、そこから逃げ出したはいいが、また違うパラレルワールドへ。実はその世界は、事故で気を失ってる人たちの意識の中だった。 という、筒井マニアには既視感を伴う...

夏のディック強化月間。当たりの1冊。 加速器?べヴァトロンの事故から覚めたら、現実にはあり得ないような宗教に支配された世界で、そこから逃げ出したはいいが、また違うパラレルワールドへ。実はその世界は、事故で気を失ってる人たちの意識の中だった。 という、筒井マニアには既視感を伴う狂った世界観。というか、フレドリック・ブラウン「発狂した宇宙」と入りも途中も同じだ。違うのは、同時に事故にあった8人のうち7人は正常なこと。この演出も憎い。 狂信的な宗教や綺麗事、逆にホラーの世界、ファシズムなど、絶望的な世界を飛び回り、逃げ道を探していくのは、短篇集のように緩急ができるので、読みやすい。また、基本的に現実の世界に沿っているところも、理解しやすいポイントであろう。宇宙戦争テーマなんかが読みにくいと思うのは、歳で頭が硬くなってきたからかね。いやだいやだ。 最後のオチがなあ、そこまで考えずに書いていたんだろうけど、それだったら誰かの意識の中のままでも良かったんじゃないのかなあ、ってことで☆1個減らす。訳もいい。 (追記) 現在は早川の新装版で『宇宙の眼』というタイトルで出ているらしい。初期発表時が「宇宙の眼」、サンリオ文庫と創元文庫版が「虚空の眼」、新装早川が「宇宙の眼」だそうだ。ややこしい。

Posted by ブクログ

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