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ぼくのミステリな日常 黄金の13
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 東京創元社/ |
発売年月日 | 1991/03/20 |
JAN | 9784488012441 |
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ぼくのミステリな日常
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商品レビュー
3.9
10件のお客様レビュー
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初の若竹七海氏。 どうせならデビュー作をと本書を図書館で予約。 なかなか年季の入った単行本が届いて驚き。 奥付を見ると、1991年初版。 もう30年も前の作品なのね。 立派に一昔前と言ってもよいくらい前の作品なのだが、まあでも、自分の読書生活らしきものを始めてからそれくらいなのだから、あの当初目にしたり、読んでいた本達が全てその部類に入るんだなぁと改めて時の経過を実感。 さて、本書は著者と同名の若竹七海なる建設コンサルタントに勤める女子社員が、突如社内報の編集長に任命されたところから始まる。 ”娯楽を取り入れろ”との指示から、学生時代の先輩のつてを頼って覆面作家からの支援を受け、毎月発行される社内報に1年分12本の短編を載せて行くという体の作品。 各短編は概ね”ぼく”が誰かと会い、その誰かづてに聞く不思議な話の回想シーンとなり、回想明けで謎の解決というパターン化された形で進む。 今月の社内報の目次→作中作へ→作中作で展開される回想→作中作で謎の解決→次月の社内報の目次と、さながら深く潜って浮かび上がるの繰り返しが特徴的なのだが、形式化された反復が故に心地良い。 また、最後に全体を貫く芯も用意されており、単なる小粒揃いの連作で終わらせないのも良い。 若干近年の作品達の杉田比呂美氏のイラストのイメージで錯覚させられている感があるのかもだけれど、文体の素直さ、それでいて物語を薄っぺらくさせない描き込みの力が、敬愛する宮部みゆき氏に似ていて好感触。 葉村晶シリーズ、葉崎市シリーズにも手を伸ばしてみようかな。
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この連作に込められた謎が解けますか。 「ぜひ本文より先に読んでほしい解説」とか書いてあるから解説から読んでしまった。問題なかった。全体でつながる謎を気にしながら読んだけど、結局気付けず。 建設コンサルタント会社の社内報を任された若竹七海は、そこに連載する短編を大学の先輩に依頼する。先輩は自分では書けないがと、知人を紹介してくれて、連載が始まる。12の章はそれぞれの月の社内報表紙と共に読者に提示される。短編執筆を引き受けた辺見の真意は。 年賀状とか一部の干支は気付けたけど、それが何を意味するかまではよくわからず。あれ、もしかしてこのエピソードは年が違うのかなくらいしか。まさか順番を再構成するなんて。でも、探偵の示した解決が真実とは限らない。若竹七海が披露した推理は、辺見と先輩によって否定された。そして、最後の手紙で辺見が自分の真意を語るが、さて、起こった現象がすべてこの手紙の通りかというと、それもわからない。 各短編に様々な形式で謎が込められていたのが面白かったです。3人で電話できるのとか、男と見せかけて女だったとか、ホラーと見せかけてミステリとか。
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月刊社内報の編集長に抜擢され、若竹七海の不完全燃焼ぎみなOL生活はどこへやら。慣れぬカメラ片手に創刊準備も怠りなく。そこへ「小説を載せろ」とのお達し。プロを頼む予算とてなく社内調達ままならず、大学時代の先輩に泣きついたところ、匿名作家を紹介される。かくして掲載された十二の物語が謎...
月刊社内報の編集長に抜擢され、若竹七海の不完全燃焼ぎみなOL生活はどこへやら。慣れぬカメラ片手に創刊準備も怠りなく。そこへ「小説を載せろ」とのお達し。プロを頼む予算とてなく社内調達ままならず、大学時代の先輩に泣きついたところ、匿名作家を紹介される。かくして掲載された十二の物語が謎を呼ぶ、贅を凝らしたデビュー作。 桜嫌い 鬼 あっという間に 箱の虫 消滅する希望 吉祥果夢 ラビット・ダンス・イン・オータム 写し絵の景色 内気なクリスマス・ケーキ お正月探偵 バレンタイン・バレンタイン 吉凶春神籖 これがデビュー作ってすごいなあ。 あとが大変だっただろうと、余計な心配をしてしまったり(笑)。 若竹作品は、単独ではこれが初めて。 アンソロジーなどではいくつか読んだことがありますが、この作品ほどの面白さは感じなかった……(ごめんなさい)。 つまりこの作品がそれだけおもしろかったってことで。 社内報の発行のお仕事に抜擢されるなんて、羨ましい限り。 私もやってみたかった~。 まあそんな大きな会社で働いたことないですが。 覆面作家ってたまにありますが、それもとても羨ましい。 私もなってみたい! ホントの意味での最後の1ページまで楽しめる作品でした。
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