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村上春樹全作品 1979~1989(5) 短篇集Ⅱ
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商品詳細
内容紹介 | 内容:カンガル-日和 ほか31編//付属品~別刷オリジナルエッセイ「自作を語る」付//付属品~別刷オリジナルエッセイ付 |
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販売会社/発売会社 | 講談社 |
発売年月日 | 1991/01/21 |
JAN | 9784061879355 |
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村上春樹全作品 1979~1989(5)
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商品レビュー
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村上春樹の作品においては、時に主人公「僕」と毛色が異なる人物が現れる。それは生理的に無理だからではあるのだが、同時に村上はその理由を(後付であるにせよ)やたらと理知的に肉付けする。この書物に収められた『カンガルー日和』『回転木馬のデッド・ヒート』でも語り手に理不尽な思いをさせる他...
村上春樹の作品においては、時に主人公「僕」と毛色が異なる人物が現れる。それは生理的に無理だからではあるのだが、同時に村上はその理由を(後付であるにせよ)やたらと理知的に肉付けする。この書物に収められた『カンガルー日和』『回転木馬のデッド・ヒート』でも語り手に理不尽な思いをさせる他者、故に主人公が嫌う他者がはっきり現前して彼らを苦しめるが、そのような他者の導入は後の『ねじまき鳥クロニクル』の綿谷昇を筆頭とする人物を思わせる。そして、面白いのはその理不尽な他者を敵に回すことがそのまま世界と戦う仕草に似ることだ
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村上春樹の短篇集。 しかし、村上春樹さん自体は、ここに「短編小説」ではなく「短篇擬似作品」と評している。 彼は長編小説ですくえないものを、短編小説ですくいとり、短編小説ですくえないものをこのようか短編小説らしき形式ですくって表現するという。 僕は、『カンガルー日和』の短篇作品は...
村上春樹の短篇集。 しかし、村上春樹さん自体は、ここに「短編小説」ではなく「短篇擬似作品」と評している。 彼は長編小説ですくえないものを、短編小説ですくいとり、短編小説ですくえないものをこのようか短編小説らしき形式ですくって表現するという。 僕は、『カンガルー日和』の短篇作品は村上春樹節とも言える文章遊びを楽しめ、以前読んだ短編小説集よりもこっちの方が好きだ。 『回転木馬のデッド・ヒート』に収められている話は、実際にあって聞いた話というていで書かれていた。ただ、読んでいくと面白いのだけれど、あまりにも話が出来すぎているというか、語り手たちの考えや言葉がハルキ的だと感じた。きっと村上春樹さんの方でかなり脚色したんのだろうと思っていたら、実はすべて最初から最後まで創作だったとのこと。 語り手と聞き手という形式をとることで、リアリズムの文体の訓練を試みたのだという。 とりあえず僕は、『風の歌を聴け』に出てきたデレク・ハートフィールド作家の時のように、また騙された。 やれやれ。
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「カンガルー日和」の方は大分覚えているけど、「回転木馬」の方はあまり覚えていない。吐くのと寝るのは印象に残ってた。 「図書館奇譚」大好き。のちにシングルカットされましたわね。
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