東京殺人暮色 長編推理小説 カッパ・ノベルス

宮部みゆき(著者)

• 販売会社／発売会社: 光文社
• 発売年月日: 1990/04/25
• JAN: 9784334028671

商品レビュー

2020/09/22

久しぶりに宮部みゆきの作品を読んだ…相変わらず重たくて濃ゆいお話だった…

東京の下町でバラバラ遺体が見つかった。刑事の八木沢は所轄の若手である速水と一緒に捜査に乗り出す。一方、八木沢の息子である順は、家政婦であるハナからある家に入っていた女性が出て来ずに殺されているとい噂が街に流れていると聞く。この２つの事件が合わさっていって…

どこの誰か分からないバラバラ遺体。センセーショナルな犯人からの手紙。少し模倣犯チックなかんじで良かった。しかし、順くんって中1だよね？友達の慎吾のこと「慎ちゃん」って呼んで、仲良くなった家の主人やそこの娘に「順ちゃん」って呼ばれてるのすごく違和感ある。あと大人から頭ポンポンってこれぐらいの年代の子って嫌がるんじゃないの？とか思ってしまって気が散ってしまった。この時代の中学生は大丈夫だったんかな。

家政婦さんのハナさんはいい人だったなぁ。戦前戦中を生きた女性ってかんじで良かったなぁ。

2020.9.22 読了

2018/07/22

人物は魅力的でおもしろい。でも、話がなんとなく散漫に感じた。社会問題とかサスペンスとかほののもした情感とかがいろいろあって、しかも融合していない感じ。

2014/01/01

この本は事件云々より、順とお手伝いのハナさんが良かったです。ハナさんの言葉には含蓄があります。順もいい子だし、友人の慎吾もまっとうだ。またどこかの作品に登場してくれると嬉しいなぁ。　「ごめんという気持ちがあれば、警察が要らないことはいっぱいある」本当にそうだと思います。