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プレーンソング
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 講談社/ |
発売年月日 | 1990/09/25 |
JAN | 9784062050357 |
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プレーンソング
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商品レビュー
4.5
2件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
この作品は保坂氏のデビュー作。氏はこのデビュー作において、これからどのようなことを書いていくかを登場人物のゴンタに語らせているように想いました。それは、「映画とか小説とかでわかりやすくっていうか、だからドラマチックにしちゃってるような話と、全然違う話の中で生きてるっていうか、生きてるっていうのも大げさだから、『いる』っていうのがわかってくれればいいって」という部分です。市井の人々がごく平凡に暮らしているなかに、人の尊さや美しさや愛おしさを描こうと決心したように私は感じます。だから、私は氏の作品が好きです。
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5月25日読了。保坂和志のデビュー作、西武線沿いの田舎に住む30近い会社員の「ぼく」の2LDKのマンションにやってくる猫や友人たちと、競馬友だちたちとの日常。本当に何も起きないのだが、何というか、小説を常に「ストーリー」や「伏線」「整合性」、「トラウマ的な出来事」の発生を予測しつ...
5月25日読了。保坂和志のデビュー作、西武線沿いの田舎に住む30近い会社員の「ぼく」の2LDKのマンションにやってくる猫や友人たちと、競馬友だちたちとの日常。本当に何も起きないのだが、何というか、小説を常に「ストーリー」や「伏線」「整合性」、「トラウマ的な出来事」の発生を予測しつつ期待しつつ読んでしまっている自分の固くなってしまった頭にとっていいリハビリになるような、そんな気がする・・・。「友人が泳ぎに行った」というシーンを読むだけで、「溺れるんじゃないか?二度と戻ってこないんじゃないか?」なんて思ってしまう当方が異常なのか。例えば居酒屋での話など、決められたストーリーもなければどんでん返しもないけれど、話しているその空気・思考の動きやとりとめもなく何も共有していないけれど「ただ、そこにいる」友だちの存在が一番面白いものなんだよねえ。
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