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男三昧 女三昧 集英社文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 集英社/ |
発売年月日 | 1990/02/20 |
JAN | 9784087495447 |
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商品レビュー
3.5
4件のお客様レビュー
バブルの頃の空気の中で読んだら、面白く思ったんだろうか。 現実や生活からふわふわ浮き上がったような恋もどきと、そこからちらちらのぞく男女の本音やら孤独やら。 う~ん・・・
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夫がいて子どももいて、郊外に家もあって、そこそこ幸せで、でも死ぬほどたいくつで、このまま女として見られないまま朽ち果てていくのが怖くて…といった女性の話がいくつか出てきたのが印象的だった。不倫という呼び方になるのだろうが、スリルを求めているのでも、相手を愛しているのでも、家庭を捨...
夫がいて子どももいて、郊外に家もあって、そこそこ幸せで、でも死ぬほどたいくつで、このまま女として見られないまま朽ち果てていくのが怖くて…といった女性の話がいくつか出てきたのが印象的だった。不倫という呼び方になるのだろうが、スリルを求めているのでも、相手を愛しているのでも、家庭を捨てて相手に飛び込みたいわけでもなく、ただその関係がなければこの幸せな生活を続けていけない、のだという。そんな妻の想いに気づかない夫が悪いのか、幸せなはずなのに満足できない妻が悪いのか。不倫といっても、こんな形のもあるのね、と思った。
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古本屋に行くと、コストパフォーマンスが高いので、目に付く本を片っ端からと言った体で、買っている感じである。 普段平積みされている本しか目が行かないのだが、ザーッと端から眺めて、琴線に引っかかるタイトルや、作者を選び出す。 今回もそんな1冊。 森瑤子と言う懐かしい名前に惹かれ...
古本屋に行くと、コストパフォーマンスが高いので、目に付く本を片っ端からと言った体で、買っている感じである。 普段平積みされている本しか目が行かないのだが、ザーッと端から眺めて、琴線に引っかかるタイトルや、作者を選び出す。 今回もそんな1冊。 森瑤子と言う懐かしい名前に惹かれて買ってきた。 ずいぶん前に、何冊か読んだことがあったのだが、こうして今 森瑤子を読んでみると、20代の頃とは違った印象があるようだ。 この本も、短編が18編も詰まった作品だ。 大人の恋愛もどきの小説と言ったところ。 つい先日読んだ 石田 衣良がいまどきの若者の恋愛をトレンディーにあがいた作品と称するならば、森 瑤子の恋愛小説は、若者から見たら、若くはないが、自分ではまだ若いと感じている、30代から40代の年代を主人公に、ある意味奥ゆかしく、内面的な心情を繊細に描いている作品だ。 はじけるように、自分の思いに任せて走っていく恋ではなく、守るべき伴侶や子供、家庭あるいは世間体を背景に、奥ゆかしく、だからこそ思い通りに行かない切なさを秘めた18篇であり、同年代の私としては情緒の中に共感めいたものを、感じずにはいられない。
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