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プロレタリア群像(8) プロレタリア群像 モダン都市文学8
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プロレタリア群像(8) プロレタリア群像 モダン都市文学8

鈴木貞美(編者)

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プロレタリア群像(8) プロレタリア群像 モダン都市文学8

定価 ¥2,990

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商品詳細

内容紹介 内容:セメント樽の中の手紙 葉山嘉樹著. 砂糖より甘い煙草 小川未明著. 繭 林房雄著. キャラメル工場から 佐多稲子著. 電報 黒島伝治著. 地獄 金子洋文著. 土竜 佐佐木俊郎著. 彼女と東京 和田伝著. 滝子其他 小林多喜二著. 三等船客 前田河広一郎著. 投げすてよ! 平林たい子著. 生蝕記 高橋新吉著. 中尉と癈兵 江口渙著. ルンペン微笑風景 里村欣三著. 手投弾 秋田雨雀著. 二つの心臓 岩藤雪夫著. 春さきの風 中野重治著. 最初の記憶 徳永直著. 階級文芸に対する私の態度 久米正雄ほか著. 階級芸術抹殺論 川崎長太郎著. 芸術の革命と革命の芸術 青野季吉著. 冬を越す蕾 中条百合子著. 解題 鈴木貞美著
販売会社/発売会社 平凡社
発売年月日 1990/11/16
JAN 9784582300888

プロレタリア群像(8)

¥990

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2019/02/22

「セメント樽の中の手紙」 プロレタリア文学とは虐げられた労働者の直面する厳しい現実を描いたもの。流行したのは1920年代だそうだが、まぁ現代でも実情は変わらないだろう。 セメント精製の機械に巻き込まれた彼。彼女はセメントを袋詰めにする仕事。砕かれた彼の入ったセメントはどこに行った...

「セメント樽の中の手紙」 プロレタリア文学とは虐げられた労働者の直面する厳しい現実を描いたもの。流行したのは1920年代だそうだが、まぁ現代でも実情は変わらないだろう。 セメント精製の機械に巻き込まれた彼。彼女はセメントを袋詰めにする仕事。砕かれた彼の入ったセメントはどこに行ったのか教えてほしい。セメント樽の中から出てきた木の小箱の中にその手紙が入っていた。 見つけた工夫は溜息をつく。家で酒を飲みながら。 隣にいる大きなお腹の妻には七人目の子供。色々な悲哀。 「砂糖より甘い煙草」 生活苦の男は化学薬品工場の門を叩く。その会社は株主に相当な配当をする儲かっている企業。男は全身を防備し暑く狭い小屋で亜ヒ酸銅の釜をかき混ぜる。先輩は「七日ともたない」と忠告する。 その男は「こんな命がけの仕事なのに、たった15銭増し。会社側はいくらでも働き手があると言っている」と漏らす。 忠告通り、数日後吹き出物と煙草の味が変わり出した。 同じ人間でありながら自分の幸福と株主の幸福を比べる主人公。 昔から続く、搾取する側とされる側の社会。

Posted by ブクログ

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