ピルグリム

鴻上尚史【著】

• 販売会社／発売会社: 白水社/
• 発売年月日: 1989/12/15
• JAN: 9784560033463

商品レビュー

2011/12/07

久しぶりに再読。
イメージキャスト
六本木実篤　白井晃（遊・機械）
直太郎　松山ケンイチ
朝霧／グッド・モーニング　栗山千明

マッド　阿部寛
ウララ／浦川／テンクチャー　蒼井優
きょーへい　池田成志（第三舞台）
ハラハラ　近藤公園（大人計画）
タンジェリン・ドリーム　緒川たまき
ニュー・ロマンサー　筧利夫（第三舞台）

黒マント　段田安則（夢の遊眠社）

落ち目の作家、六本木実篤はオカマの、なおと住んでいる。
編集者、朝霧が首をかけて仕事を持ってきたことから、
長編小説を書くことになる。

六本木は小説を書き始める。
どこかにある「オアシス」を目指して旅する、３人の話である。
短命族のウララは、途中で、ハラハラを産み落として、死んでしまう。

ウララは、浦川となり、六本木に、金の催促に来る。
六本木はかつて、コミューンを経営していたらしい。
そしてそのコミューンでは（「ザ・ビーチ」とか、連合赤軍のように）
なにかの事件が起こったらしいが、それについては、
最後まで、ほのめかされるだけで、明言はされない。

旅の一行は、いろいろな障害を越えて、「オアシス」へとたどり着く。
しかし、そこは自称「オアシス」であり、本物ではないらしい、と気付く。
そして作者の六本木も、作中に放り込まれる。

鴻上らしい、雑学がいろいろと入っている。

関連作
・ネバー・エンディング・ストーリー、愛は頭にくる（小説の中に入る）
・西遊記（どこかにあるユートピアを探すロード・ムービー）
・ザ・ビーチ、光の雨（コミューンの崩壊）
・武者小路実篤の諸作（仲よきことは、美しき哉）
・未来世紀ブラジル（ラストのロープで降りてくるイメージを引用）

2011/08/19

一時間かからず読了。読んでみてあんまり好きな話でもなかった。上演を観たらまた印象が違うのかな。後書きはすごくよかったから、舞台なら響くのかもしれない。しかし発行が私の生まれた一ヶ月後か…。