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荒涼館(4) ちくま文庫
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荒涼館(4) ちくま文庫

チャールズディケンズ【著】, 青木雄造, 小池滋【訳】

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荒涼館(4) ちくま文庫

定価 ¥1,320

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 筑摩書房
発売年月日 1989/05/01
JAN 9784480023001

荒涼館(4)

¥935

商品レビュー

4.2

10件のお客様レビュー

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2024/08/03

1852年出版のディケンズの長編.文庫本で四冊たっぷり.長く本棚で眠っていたのを引っ張り出して約四ヶ月かかって読了. エスタの語りが心地よくどんどん引き込まれる読書. このストーリーのドライブ感が心地よい. たくさんの登場人物.全部は覚えてられないが,どの人も個性豊かで,あとにな...

1852年出版のディケンズの長編.文庫本で四冊たっぷり.長く本棚で眠っていたのを引っ張り出して約四ヶ月かかって読了. エスタの語りが心地よくどんどん引き込まれる読書. このストーリーのドライブ感が心地よい. たくさんの登場人物.全部は覚えてられないが,どの人も個性豊かで,あとになってまた登場して伏線を回収していく. 久しぶりにディケンズ節を堪能しました.

Posted by ブクログ

2021/02/06

正統派の英国ハッピー物語でした。めでたしめでたしという訳で満足の結果。 ただ、ハックルベリフィン、大いなる遺産とは異なり、登場人物のエピソードにミステリー要素が多い事と、各人の語りがなかなか蘊蓄が有る人生談・・酔わせます(ある意味、美文調だけれど) デッドロック卿の本心を見誤...

正統派の英国ハッピー物語でした。めでたしめでたしという訳で満足の結果。 ただ、ハックルベリフィン、大いなる遺産とは異なり、登場人物のエピソードにミステリー要素が多い事と、各人の語りがなかなか蘊蓄が有る人生談・・酔わせます(ある意味、美文調だけれど) デッドロック卿の本心を見誤っていた夫人と失踪、そして死に至る結末が嫌がおうに、この小説を気高く仕上げた感が強い。 一旦、犯人として仕立て上げられたジョージ軍曹のエンディングでのオジサンぶりじょーじぐんそうに笑いを貰えた ジャーンディス氏が思いやったウッドコートの想いは読み手を安堵させている。リチャードとエイダはなんか付け足しだったと思えたラスト。 エスタの人間味を現す小さなエピソードが随処に散りばめられており、読んでいる時は「無駄に長い」と思いつつも読み終えてみると言いようもない温もりを感じさせた大長編だった。

Posted by ブクログ

2015/01/18

正直ディケンズの印象といえば、読み物としては面白いけどまあ、そんくらい、しか思ってませんでした。かわいそうな子供が運命の荒波を乗り越えて、純真無垢な心と幸運の導きをえて幸せな結末を迎える。ジャンプ的な物語だなーくらいな印象。 この荒涼館もそうっちゃそうなんだけど、丁寧に練られた...

正直ディケンズの印象といえば、読み物としては面白いけどまあ、そんくらい、しか思ってませんでした。かわいそうな子供が運命の荒波を乗り越えて、純真無垢な心と幸運の導きをえて幸せな結末を迎える。ジャンプ的な物語だなーくらいな印象。 この荒涼館もそうっちゃそうなんだけど、丁寧に練られたプロットに基づくご都合主義っていいものですね。 霧、煙、すす、鳥といった象徴の小物たちが盛り上げる雰囲気 前半部で入念に張り巡らせた伏線を後半部に向かって徐々にペースを早めながら回収しつつ大オチにむかう高揚感とあーそういうことかーていう気持ちよさ。 典型的でわかりやすく性格付けされた登場人物たちの悦にいった長口舌。 ここ盛り上がるとこだから!といわんばかりに悲しみ通り越して陶酔しきったような美文で饒舌に描き出される死の情景の数々。 そしてもちろん約束された安定の大団円。 大団円にいたるはずっていう信頼があるからこそ、ハラハラドキドキも安心して楽しめる。 僕個人として小説を読む楽しみの原点回帰、といえるような体験でした。 小難しいこと抜きにして、あー面白いと素直に言える傑作。

Posted by ブクログ

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